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2019年6月6日木曜日

投稿日 2019年6月6日木曜日

人類とおカネ - 週間ダイヤモンド(27APR19)より

復習に分かりやすい記事。

人類とお金

”おカネのような存在”というのはコインや紙幣が登場する前から存在していた。

メソポタミアの時代から債務や利子がありましたし、税金なんてのもコイン誕生前から存在して人類を悩ませてきたのです。


世界で最初の金貨は古代ギリシャ時代に一国リディアで紀元前7世紀ごろに生まれました。
軍船の漕ぎ手などの兵隊もおカネで雇われていたのです。
ギリシャ時代は最初のマネー社会といえるでしょう。


ギリシャからローマへと覇権は移り、西ローマ帝国崩壊後のヨーロッパでは商品経済や貨幣経済が衰退、局地的な現物経済が支配的となった。

おカネが表舞台に復帰したのは、
イタリア商人が大活躍した11世紀のころからです。
このころは「商業ルネサンス」と呼ばれています。

このころの世界経済の主役はイタリアの商人でした。
東西の貿易の中心地であり、地中海から北欧までの海の交易を活発化させました。


そして二つの発明がありました。
それは、

「銀行」と「複式簿記」

です。


その後イタリア人商人に代わって、大航海時代の主役にはなったのは、スペインとポルトガル人。


つぎにのしあがってきたのが、オランダとイギリス。

まず拡大したのが、オランダです。
1602年にオランダで設立された東インド会社は
「世界初の株式会社」といわれています。


オランダの覇権は100年で終わり、イギリスに取って代られることに。

「中央銀行」の仕組みを確立。

イングランド銀行は
「金貨に結びついた銀行券」という紙幣を独占的に発行し、流通させる金本位制という仕組みを編み出した。

また、金利の上げ下げで景気をコントロールする「金融政策」もこのイギリスの中央銀行から始まった。

そして、「原価償却」の登場

「収入ー支出=収支」から
「収益ー費用=利益」へ。

「現金主義会計」から
「発生主義会計」へ移行。

▲そして発生会計主義は粉飾の始まりと言われています。
費用をどうやってどの期間に配分するかを決める際にどうしても人為的な操作が入るからです。

そして、覇権はアメリカへ。1920年代

ブレトンウッズ体制で、米国のドルだけが金本位制を取り、他の国の通貨はそのドルとの間の固定レートを決めるだけという仕組み。

当初うまく機能したが、
1971年のニクソンショックで、1973年に世界は変動相場制に移行。

▲これまでおカネを増やすにも金の絶対量が決まっていたので、世の中のお金を増やすには限界があった。
が、この制限がなくなり、「実体経済とマネーの取引の大幅な乖離」が始まり、中央銀行の政策により、おカネがあふれた結果、経済は膨らんでいく。




2018年9月25日火曜日

投稿日 2018年9月25日火曜日

入浴で循環ケアを  ダイヤモンド(01SEP18)より

P57より

じょうずなイラストだった。

●入浴頻度や温度との関連では、入浴回数が多くなるほど血圧が低く心臓が元気になり、お湯の温度が41℃以上では、それ以下より血管年齢が若いことが判明している。

また、週に5回以上、41℃以上のお風呂につかるという習慣を続けると血中BNPの上昇が抑えられ、心機能と血管年齢を若く保つことができるようだ。


●入浴が心臓・血管に良い理由として、温熱作用で
①血流が良くなり血圧が下がる。
②血管内皮細胞の機能が改善し動脈硬化を抑制するの2点が知られている。





2018年7月12日木曜日

投稿日 2018年7月12日木曜日

読みかじり - 心臓が1回ドキンと打つ時間(心周期)は、 体重の4分の1乗に比例する。 ダイヤモンド(12MAY18)より

P55より

生物は誕生から38億年、ずっと続いてきた。
「私」から子、孫へと生命はつながっていく。
子や孫は「私」と全く同じではないが、良く似ている。
これはある意味、この世で永遠に生きるシステムであり、その中に我々はいる。

ナマコと人間の時間感覚

一日中、ほとんど動かないナマコと人間の時間が同じなのか。。

いろいろ調べて分かったのは、
時計で計る時間というのは絶対ではないということ。
そして、生物の時間は体のサイズ(体重)で変わるということだった。

●心臓が1回ドキンと打つ時間(心周期)は、
体重の4分の1乗に比例する。

小さい動物ほど心周期は短く、大きくなるほど長くなる。

一方でどんな動物でも一生に心臓が打つ回数は約15億回と同じだ。

つまり、時計で計った寿命はハツカネズミが3年弱に対して、ゾウは約70年と違っているが、心臓が打つ回数を寿命と考えると、どちらも15億回で同じになるのだ。

すなわち、ハツカネズミとゾウの間に流れている「時間」は違っており、体の大きい動物の時間はゆっくり流れているということだ。


http://dw.diamond.ne.jp/articles/-/23382

【第2部】 AIで代替できない教養 リベラルアーツ

【5時間目】
科学と人文学の橋渡し
生物学に生き方を学ぶ
本川達雄(東京工業大学名誉教授)

リベラルアーツには、宗教や哲学など文系科目だけではなく、数学や物理などの理系科目もある。だが、文系と理系の間には大きな溝がある。その橋渡しとなるのが生物学だ。
投稿日 2018年7月12日木曜日

読みかじり - AIで代替できない教養 リベラルアーツ -ダイヤモンド(12MAY18)より

P48より

リベラルアーツとは何か
「知識」ではなく「学ぶ姿勢」

リベラルアーツとは、WHAT(何を)ではなく
HOW(どうやって)。
すなわち、物事の本質を批判的に考える力と、それを表現する力のこと

LIBERAL(自由)+ARTS(技)= 人間を自由にする技のこと

P50

世界には大きく4つの文明が存在している。
ヨーロッパ・キリスト文明、イスラム文明、ヒンドゥー文明、中国・儒教文明だ。

これらは宗教を土台に形成されており、4大文明のお総人口は約63億人にも達する。

日本は、この4つの文明に属さない少数派だ。



文明の基礎になっている宗教は二つに分かれる。
一神教と多神教だ。

ちなみに
一神教であるユダヤ教、キリスト教、イスラム教は、呼び方こそ違うものの、同じ一つの神を信じている。

一神教と多神教の最大の違いは、神と人間の関係である。

一神教では、神が主人で、罪のある人間は僕(しもべ)。

対する多神教では、良い神/悪い神を区別するなど神を相対化し、人間を中心に置いて考える。


・ヨーロッパ・キリスト教文明は、「全ての出来事は神の意志によって起こっている」という考え方を根底に、歴史を重ね、個人主義・資本主義を生み出すに至った。

・イスラム文明は自分たちの信仰が至上だとする一方、同じ一神教のユダヤ教やキリスト教には寛容だ。

・インドぅー文明の基本は、カースト制。前近代的で差別的な制度に見えるが、それぞれのカーストが職業を割り当て、人々の生存と社会の安定に寄与している。

・中国・儒教文明は、官僚制の政府が政治を行う。能力主義・抜擢人事が原則であり、現代の中国共産党もそれに倣っている。




週刊ダイヤモンド 2018年 5/12号 [雑誌] (AI時代を生き抜く プログラミング&リベラルアーツ) 雑誌 – 2018/5/7

http://dw.diamond.ne.jp/articles/-/23380

【5時間目】
リベラルアーツで読み解く時事問題
宗教から見たトランプ現象の正体
森本あんり(国際基督教大学学務副学長)

繰り返される過激な政策や言動──。トランプ米大統領の暴走が止まらない。なぜ米国民は、トランプのような人物を支持するのだろうか。背景には、米国の歴史的成り立ちと、特有の宗教観がある。

2018年3月21日水曜日

投稿日 2018年3月21日水曜日

読みかじり - 犬を飼う人は長生きする!「トイ」より「猟犬タイプ」がおすすめ - ダイヤモンド(20jan18)より

p78
犬を飼うと長生きします。特に、一人暮らしにお勧め

犬を飼っている人は、飼っていない人より死亡リスクが11%低下。特に、一人暮らしの人はリスクの減少幅が大きく、死亡リスクが33%低下することが明らかになったのだ。

同時に「死亡リスクを下げる犬種」も明らかになった。どうやら活動的な猟犬タイプ──レトリバーやポインター、ハウンド・グループといった犬たちがハートを守ってくれるらしい。一方、トイ・タイプではそれほどの効果は認められなかった。



http://diamond.jp/articles/-/156184

2018年3月19日月曜日

投稿日 2018年3月19日月曜日

読みかじり - ナッツを食べて心疾患を予防 - 1日30プラムのお手軽健康法 - ダイヤモンド(03FEB18)より

P79より

●1日30グラム程度のナッツを食べていると、心筋梗塞の発症リスクがぐんと減るらしい。

●ナッツの摂取状況についてデータがある合計21万人以上を対象に行われた。
最長28年にわたる追跡期間中に合計1万4136人が心血管疾患を発症した。

ナッツの種類別では、クルミの予防効果が高く、1週間に1サービング以上で全心血管疾患リスクが19%、心筋梗塞リスクが21%減少している。

http://diamond.jp/articles/-/157469

2017年12月19日火曜日

投稿日 2017年12月19日火曜日

読みかじり - 僕はゲームが大好きでしたが、勉強も同じと思っていました。   ダイヤモンド(07OCT17)

P36

ヒャダイン

中高は進学校で、京都大学に現役合格しました。

僕はゲームが大好きでしたが、勉強も同じと思っていました。
断片的だった知識が、学び続けるうちに、体系化され、それまで蓄積した知識が次に学ぶことの土台となって、一段高いレベルに到達できる。


投稿日 2017年12月19日火曜日

達人が語る学びの楽しさ - ダイヤモンド(07OCT17)より

p32

今こそ独学を始めよう。

理解の速度に個人差がある点では、僕が教えている東京大学の大学院生でも同じです。
人によってかなり違いますし、同じ人でも、理解に時間がかかる箇所とすんなり理解できる箇所がある。
★重要なのは、時間がかかる人は頭が良くない人で、時間がかかる所は苦手な所かというと、必ずしもそうではないというKと。
理解が早ければいいということではないのです。

多くの人が、さっさと理解できる人は頭が良くて、ちっとも理解できない人は頭が悪いと考えがちです。

しかし実はそうではない。

むしろ、すいすい理解できる人は、最初は伸びますが、やがてそんなに伸びなくなる。

ゆっくり理解する人の方が、最初の伸びは遅いけれども、しっかり理解した後はぐっと伸びるものです。


▲意志が弱くてもできるか?の問いは、
問題は意志の弱さではなく、三日坊主で続けられなくなったときに、自分はダメだと思ってそこで諦めたり、無理だと思ってしまうことの方なのです。

●独学で大事なことは?
欠かせないのは、学んだことをアウトプットすることです。

勉強した内容を単にコピペしたり要約したりするのではなく、自分の言葉で書き出してみる。
そうすると、あやふやな所や、分かったつもりで意外に分かっていない所がはっきりしてきます。

また、
人に説明するのも良い訓練になります。
説明を聞いてもらうだけでいい。
自分よく理解していないと、相手に易しい言葉で説明することができません。

書き出してみるのと同じで、人に説明することで、どの辺りが分かっていないのか、どこを学び直せばいいのかが見えてきます。


2017年8月22日火曜日

投稿日 2017年8月22日火曜日

読みかじり -  ”宅急便は最低配達手数料250円にいくつかの経費を乗せた300円~350円が定価となるが、大口法人には個別に特別割引を適用してきた。   ダイヤモンド(17JUN17)より

P122

”宅急便は最低配達手数料250円にいくつかの経費を乗せた300円~350円が定価となるが、大口法人には個別に特別割引を適用してきた。



大口法人1000社に対して9月までに荷物量の抑制と運賃引き上げを要請。
そして27年ぶりに基本運賃の平均15%値上げに踏み切った。

★アマゾンとの交渉

ヤマトはアマゾンに対して現行の1個270円前後から440円前後への引き上げを提案し、380円前後を”決着点#にできないか交渉しているもよう。”

http://dw.diamond.ne.jp/list/magazine?isd=2017-06-17

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投稿日 2017年8月22日火曜日

詠みかじり - 医師監修でも信用できない ネットにエセ情報蔓延る訳 - ダイヤモンド(17JUN17)

P35

信頼できるし後はごくわずか

①命に関わることはネットで検索せず、すぐに医療機関へ
②匿名記事、アフィリエート記事は問題外
③「~が治る!」はNGワード
④基本的には公的機関が発信する医療情報を利用する
⑤複数のサイトを見て総合的に判断する


P51

怪しさに満ちたサプリの正体

テレビ通販では原材料費が数%のケースも

あるケースでは
テレビ通販で販売した売り上げ高のうち、
テレビ局への支払いが6割
さらに番組を企画した会社への支払いが2割だった。
メーカーの取り分はわずか2割。

商品価格が1万円でも掛けられる原材料費は数百円程度とみられる。

P68

●そんな中でも健康への有効性について強い根拠があるものの筆頭は、
魚に多く含まれているDHA(ドコサヘキサン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)。
心臓疾患のリスクを下げる効果が示唆されており、生活習慣病を相性がいいことがうかがえる。

▲世界を見渡しても日本ほどウコンが「肝臓にいい」と宣伝されている国は無い。

肝障害予防に効くのかといえば、きちんと信頼できる根拠はない。それどころか大量に接収すると肝障害を引き起こすリスクがある。

▲また俗にブルーベリーが「目に良い」とうたわれるが、目に対する効果についていろいろな実験がなされているのは、野生種のビルベリーであり別種。


http://dw.diamond.ne.jp/list/magazine?isd=2017-06-17

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2017年8月18日金曜日

投稿日 2017年8月18日金曜日

詠みかじり - Frightful Five アマゾン株が1000ドルの大台乗せ、「恐ろしい5社の」の合計時価総額は320兆円 - ダイヤモンド(17jun17)より

P93より

”上場20周年を祝ったアマゾンは5月30日のニューヨーク株式市場で初めて1000ドルの大台に乗せた。

同日終値で見ると尼ぞは年初から33%、過去5年間では364%の株価上昇を記録している。

電子商取引(e-commerce)のパイオニアとして急成長し、今では株式時価総額で小売業界の巨人である米ウォルマートの2倍になり、世界第4位に浮上している。

米グーグルの親会社であるアルファベットの株価も976ドル、年初から26%高になり、株式時価総額では世界第1位のアップルに続いて2位につけている。

フライトフルファイブ(frightful Five)

アップル、アルファベット、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブックの米IT5社のことで、直訳すれば「恐ろしい5社」「ものすごい5社」


時価総額で見ると、5社は世界第1位から5位までを独占している。

6月初頭辞典で5社合計時価総額はざっと2兆9000億ドル(約320兆円)にもなる。

主要国の国内総生産(gdp)と比べると英国を上回り、ドイツに迫る規模。

At the moment, the internet isn't in a good place. The Frightful five control nearly everything of value in the digital world, including operating systems, app stores, browsers, cloud storage infrastructure, and oceans of data from which to spin new products.

現状ではインターネットを取り巻く環境は良好とは言い難い。デジタル化社会を支える重要な技術基盤を見てみよう。基本ソフトやアプリケーションストア、ブラウザー、クラウドストレージ、さらには新商品開発に欠かせない膨大なデータなど。ぼぼ全てがフライトフルファイブの支配下にある。)”

http://dw.diamond.ne.jp/list/magazine?isd=2017-06-17

最新号表紙

2017年8月1日火曜日

投稿日 2017年8月1日火曜日

詠みかじり -  Robocalypse (ロボカリプス) ロボットが雇用を奪うのか?中央銀行にとってAIが重要なテーマに。

ダイヤモンド(22JUL17)
p95 より

ロボカリプス(Robocalypse)
人工知能を備えたロボットの誕生によって人類は仕事を失い、ヨハネの黙示録さながらの局面を迎えるとう考え方だ。

ロボット(robot)と黙示録(apocalypse)を合わせた造語である。

Does Productivity Growth Threaten Employment?
Robocalypse Now?
生産性向上は雇用を脅かすか?


Is productivity growth inimical to employment?

Canonical economic theory says no, but much recent economic theory says 'maybe' - that is, rapid advances in machine capabilities may curtail aggregate labor demand as technology increasingly encroaches on human job tasks.
生産性向上は雇用に有害か?従来の学説では「ノー」だが、最近の研究では「たぶん」だ。技術革新によってロボットが急ピッチで高度化している。労働の自動化が進んで雇用全体が縮小するかもしれない。

主要国の中央銀行が頭を悩ませているのは経済が回復しても低インフレが続いている点だ。

なぜか。
「AIの導入に伴う自動化」(artificial intelligence-driven automation)で賃金上昇が抑制されているからかもしれない。

「部分的自動化を含めればほぼあらゆる職業が自動化の対象になる。(almost every occupation has partial automation potential)


About half of all the activities people are paid to do in the world's workforce could potentially be automated by adapting currently demonstrated technologies. That amounts to almost $15 trillion in wages.
現在の最新技術を取り込めば、全世界の労働者が手掛ける仕事の半分を自動化できる。賃金に換算するとおよそ15兆ドルに上る。

要するに、AIの導入に伴う自動化で、世界的に15兆ドル(約1700兆円)相当の賃下げ圧力が働くわけだ。

雇用は中央銀行にとって重要な指標だ。
雇用が賃金やインフレに大きな影響を及ぼすからにほかならない。
当然ながらロボカリプスは大きな関心事になる。

2017年6月22日木曜日

投稿日 2017年6月22日木曜日

読みかじり - 遮光器土偶はまるで宇宙人 - ダイヤモンド(01APR17)

P54

”外部から日本美術に影響を与えたのは、何といっても中国文明と仏教文化だ。
その点でいうと、
縄文時代の文化は中国の影響を受けていないため重要。
映画「E.T.」もびっくりのデフォルメされた土偶など、岡本太郎の言葉を借りるならば、日本独自の芸術表現が「爆発」している。”

誰かが宇宙人に会ったのでは。。。??

2016年7月26日火曜日

投稿日 2016年7月26日火曜日

読みかじり - お金のことが不安ですか?それなら解きほぐしましょう - ダイヤモンド(

http://dw.diamond.ne.jp/articles/-/16824

からの引用。出口治明氏寄稿

P44

まず皆さんが抱える悩みの中で大きなものは{老後」なのではないでしょうか?


考えずに焦って「年金が破たんするかもしれないから、払わずに自分で銀行に貯める」と決めてしまうのは間違っています。

年金が破綻するかもしれないというのは、日本が借金を重ねていて、いずれ財政破綻するから年金も破綻するという根拠でしょうが、逆に言えば、日本の借金は国債を発行することで補っていますが、国債を発行できる限り年金も払えるということになります。


仮に国債を買ってくれる人がいなくなり、ただの紙切れになったときは国が破綻するときです。
そして、国債を大量に保有しているのは銀行などの金融機関です。

つまり、
国債が紙切れになった状況では、国よりも先に日本の金融機関が破綻してしまいます。


どのような国であれ、信用力が国より高い金融機関は存在し得ないのです。



「年金破綻が心配だから払わないで銀行に預ける」という行為は、より不安定な機関にお金を預けるということなのです。



<労働力不足で定年退職ななくなります。>


老後を不安に思わせるもう一つの大きな理由は「定年退職制度」の存在でしょう。


定年があるから、「じゃあ65歳までにお金をためないといけないな」と考え、不安になってしまう。

しかし、このままいけば、日本の労働人口は大幅に少なくなり、定年制はいずれ廃止されるでしょう。。。


そもそも定年制があるのは、日本くらいです。


定年がなくなれば、給与が毎月入ります。


僕はよく家計をバケツに水がたまるように例えますが、注ぐ蛇口が二つになるわけです。



<世の中に不安が増大するのには理由があります>


不安増大の構図



不安の先には儲かる人が必ずいる。



だからまずは



「こういう不安を煽る情報が流通することで儲かるのは誰だろう?」

と自分の頭で考える癖をつけよう。


2016年7月22日金曜日

投稿日 2016年7月22日金曜日

読みかじり -  人工知能はビジネスをどう変えるか - ダイヤモンド ハーバード ビジネス レヴュー(NOV15)

P44

歴史的変曲点をもたらす3つの変化

2015年5月28日、深層学習(ディープラーニング)を搭載した、世界で初めて大規模で展開するサービス Googleフォトがリリースされた。


このアプリは、スマートフォンなどに保存された写真データを、自動で分類し、合成写真まで作成する。

これはユーザーのデバイス上の画像データをクラウドで管理する仕組みだが、世界の億単位の人が数千枚、数万枚の写真、つまり兆単位の写真を一気に上げ始めた。

その写真の仕分け、連続写真の合成スピードは驚くほど的確かつ速い。

1000人で取りかかっても7,8年はかかると思われる処理を、このサービスは1日でやってのける。

人間の200万倍以上のスピードだ。

このサービスに使われている深層学習は、現在最も注目されているAI(人口知能)の要素技術の一つである。



①情報科学

これまでの人工知能研究の中心にあるのは、機械学習とデータマイニングだが、大半の産業分野での利用はこれからだ。

機械学習(マシンラーニング)とは、コンピュータが経験からルールや知識を学習し、賢くなる技術である。


。。。。

②データ

どれほど機械学習、深層学習などの技術が発達しても、それらを正しく機能するように機械が学習するには大量のデータが必要だ。

ビッグデータの出現。

③情報処理能力

これまでバッチ処理でしか取扱いが困難であった機械学習、深層学習をリアルタイムに近い形で処理していくことの効果は大きい。

解析に1時間半かかったいたものが、1分(100倍)、10秒(約500倍)で返ってくることで、データの持つ力を即座に利用できるようになるからだ。

数時間前はこうでしたという話と、いまこれが起きています、という話の違いだ。



以上の3つの変化により、目的が明確な情報処理や分析業務の多くが自動化する。


AIとデータが産業革命(第一の機械化)の時のような不連続変化、情報産業革命(第二の機械化)を引き起こす可能性は高い。


AIと人間の棲み分け

①AIには意志がない

AIには個体としての意識がない。情報を処理する機械にすぎないため、目標設定、ゴール設定、ビジョンを立てることができない。


②AIは人間のように知覚できない

色、香り、肌触りなど物理量ではない質感の理解をAIに期待することはできない。


また、感情は扁桃体などの我々の脳の構造から生まれるため、AIは感情を識別できたとしても感情(好き嫌いの判断)を持たない。


③AIは事例が少ないと対応できない。

人間は前例がない状況でも、普通に利かないアナロジーを利かせ、見立てていく。


④AIは問いを生み出せない

AIは問いを投げかける力を持たない。

計算はできるが問題や式をつくれない電卓に似ている。生産的な批判もできない。


⑤AIは枠組みのデザインができない


⑥AIにはヒラメキがない

⑦AIは常識的判断ができない

⑧AIには人を動かす力、リーダーシップがない


2015年11月号


2016年7月4日月曜日

投稿日 2016年7月4日月曜日

読みかじり - くじ引きで意外と高い全て外れの確立 37% - ダイヤモンド(21may16)

仮にあるくじの当たり確立が100分の1としよう。

このくじを100回引いて全て外れの確立はどれくらいだろうか?

外れ確立は100分の99で、これを100回掛け合わせれば約37%である。


当たり確立が100分の1のくじを100回引いて、

1回も当たりが出ない確立が37%もあるというのは驚きではなかろうか?


** 私たちの確率に対する認知がゆがみがちである **
投稿日 2016年7月4日月曜日

読みかじり - 眼底検査で何がわかるの? - ダイヤモンド(14may16)

検診でなんとなく受ける「眼底検査」。

実は血管の障害を外からじかに確かめられる唯一の検査方法だ。


毛細血管が詰まったいったり、微細な出血がある場合は、

糖尿病や動脈硬化症、腎臓疾患など身体の病気が疑われる。


「ヘモグロビンA1c(HbA1c)値が6.5%以上なら糖尿病の疑いが極めて濃い。


追跡期間中、

509人に眼底出血が見つかり、そのうち96人は糖尿病が原因の網膜症だった。




2016年4月12日火曜日

投稿日 2016年4月12日火曜日

読みかじり - 地政学は世界史から学べ - ダイヤモンド(13feb16)

P38

●15C~18C 銀山の発見で価格革命をおこした 大航海時代

・15世紀半ばからの大航海時代、ポルトガルやスペインが命がけで遠洋航海に乗り出した理由は、ヴェネチア商人による地中海貿易の独占でした。
ポルトガルやスペインは、香辛料を求めてアジアとの直接貿易を目指した。

・南に進路を取ったポルトガルはアフリカの国々を植民地化します。
さらに喜望峰を回ってインドに到達し、マラッカ海峡、インドネシアの島々を占領し、日本にたどりついた。

・当時の日本はアメリカ大陸に次ぐ世界第2位の銀産出エリアだった。
しかし、時は戦国時代でポルトガルは日本制服を諦め、おとなしく鉄砲を輸出して銀を受けることにした。
これが日本史で勉強する「鉄砲の伝来」。

・一方、西に進路を取ったのがスペインです。
女王の命を受けたコロンブスは1492年にアメリカ大陸を発見。
アステカ、インカの先住民に、鉄砲で圧勝したスペインは南北アメリカ大陸を植民地化。
南米で世界最大のポトシ銀山を発見し、奴隷化した先住民に採掘させた。




その結果、銀は欧州に流れ込み、価格革命と呼ばれるインフレを引き起こし、銀を手にしたスペインは銀が枯渇するまで繁栄。

次に台頭したのが、スペインから独立したオランダ。

オランダは商業国家として独立したため、同じ商業国家にポルトガルと対立したため、オランダ東インド会社を設立。
(実査には傭兵を組織し、植民地での徴税権が認められた特殊な会社)

この会社が武力によってポルトガルからアフリカや東南アジアの植民地を暴力的に奪い、日本にもやってきて貿易を求めた。

ところが、当時の江戸の人口はパリやロンドンより多く、識字率も高くて軍事力も欧米列強レベルで簡単に侵略できず。食料自給率、エネルギー自給率ともに100%の内需国だった。

むしろ貿易で日本から銀が流出するのを避けるため、徳川幕府は長崎1港に貿易を制限。これが鎖国。

オランダの覇権は約200年続きましたが、最後は英国に敗北。



●17C~19C 英国の発展を支えたイングランド銀行 - 大英国時代


ポルトガルやオランダが中継貿易で栄えた”商社”モデルなのに対し、自国で毛織物などを生産する”メーカー”、つまり工業国家でした。


英国内だけでは市場が狭いため、外に市場を求めて植民地を広げ、輸出の対価として金や銀を獲得する重商主義へ。

英国に遅れてフランスも重商主義による植民地政策を進めたが、英仏の植民地戦争には戦費の調達方法に優れた英国が圧勝。

フランスはタイユ税という直接税を課したため、人民が疲弊して、フランス革命の原因に。

一方、議会政治が確立していた英国は1694年に中央銀行であるイングランド銀行を創設、国債を引き受けさせ、企業家たちに低利で貸し付けを行わせた。

次に産業革命によって大量生産される綿製品を中国に輸出しようと画策。
当初、清朝は自由貿易を認めず、英国は茶や絹を清から輸入していて、国内の銀が清に流出。

ここで英国が悪名高き「三角貿易」を考えだし、

植民地のインドでアヘンを作らせ、清に密輸。アヘンの代金という形で銀が英国に吸い上げられるというシステムを構築。

清は抵抗し、アヘンを没収し、英国はこれを口実にアヘン戦争を仕掛けた。

戦争に破れた清は市場開放を余儀なくされ、銀が流出して長期のデフレ不況に苦しみ、農産物の下落で農民は困窮し、アヘン戦争が70年後に清朝が滅亡する遠因となる。


19世紀、銀の生産過剰で相対的に金(ゴールド)の価値が上昇。英国は貿易代金をゴールドで支払うように宣言。これが金本位制。


実際に金塊を船でロンドンまで運ぶのは面倒なので、各国の商社はロンドンに銀行口座を開設、貿易の決済は口座間取引で行うようになる。
この経緯でロンドンのシティが世界の金融センターと呼ばれるように。


19世紀後半に英国の工業力は衰退、金融立国の国として生き残りを図るが、1914年から始まった第一次世界大戦で衰退が決定的に。




●20C~ 2度の大戦で棚ぼた的に超大国に。 米国覇権時代



第一次対戦は工業力が勝敗を決する総力戦。

英国も多額の戦費を費やし、大戦が長引くにつれて財政が苦しくなり、武器も石油も輸入に頼らざるを得ず、金の流出を懸念した英国政府は、金とポンドの交換停止を宣言。(金本位制の停止)


ここで英国が米国に頼り、米国は中立国として各国に武器を輸出する「世界の工場」となり、軍需景気に沸く。


米国の大銀行は英国政府の戦時国債を引き受け、英国支援のためにウィルソン大統領は参戦。(英国が破れ、英国国債が紙くずになることを恐れたため)


武器等の貿易代金の多額のお金がニューヨークに流れ、世界の金融の中心はニューヨークのウォール街へと移り、米国は世界最大の債権国として君臨。


米国は第二次世界大戦を経て、更に強力に。

欧州の戦場から遠いという地政学的メリットのため、工場はフル稼働状態で武器を輸出。

2度の大戦で棚ぼた的に覇権国家の地位を得た。


大戦の惨禍を見た米国は

”各国が金本位制から脱し、貿易がストップしたから日本とドイツが暴走した。今こそ金本位制を復活し、関税を引き下げて貿易を自由化しよう”

とういことで、プレトンウッズ体制(金・米ドル本位制)が確立された。



金1オンス(約30グラム)を35ドルとして固定、米ドルと各国通貨との交換比率を固定(日本とは1ドル360円)。


戦後、日本や西ドイツが奇跡的な経済復興を遂げたのも、この体制下で円安、マルク安が固定され、輸出に有利だったからと言える。

その後、日独との価格戦争に破れた米国は、70年代に貿易赤字国に転落。

80年代には債務国になる。

米国は自由貿易体制を維持しつつ、自国の産業を守るため、金とドルとの交換を停止(71年のニクソンショック)、意図的にドル安誘導(85年のプラザ合意)を行う。







2016年3月23日水曜日

投稿日 2016年3月23日水曜日

読みかじり - ヒラリー発言が巻き起こす「ギグ・エコノミー」の賛否 - ダイヤモンド(09JAN16)より

「ギグ」という単語は元来、ジャズなどを中心に音楽業界で使われていた言葉だ。
ステージなどで演奏するミュージシャンたちが、その日の出演ごとに契約に応じた報酬をもらうという意味が転じて、インターネットを通じて単発の仕事を請け負って収入を得ることを指すようになったと言われている。
そのような労働形態が拡大する経済圏が、つまりはギグ・エコノミーということだ。

「多くのアメリカ人は、小さな部屋を貸し出したり、ウェブサイトのデザインを請け負ったり、自宅で作った小物を売ったり、果ては自家用車でドライバーをやって副収入を得ているのです。」

ヒラリーはこうした経済圏は革新的だが、そこで働く人たちの雇用がきちんと保護されて安定した将来があるのかは疑問だと発言した。


シェアリングエコノミーでは、需給のマッチングを担っているプラットフォームが圧倒的な強者になる構造になっている。
彼らが利益を最大化しようとするほど、そこで働く人々へのコストは圧迫されていく可能性が高い。


例えばUberでは、全てのドライバーは健康保険などの福利厚生や労災補償を受けれれる正社員ではなく、長期間フルタイムで働き続けても、独立した個人事業主という契約になっている。

自由な働き方が生まれる一方、個人に過分なコスト負担が課せられると、全体的に不安定な「日雇いの中間層」が増えるリスクがある。


2016年3月18日金曜日

投稿日 2016年3月18日金曜日

読みかじり - 毎月1000万円超の粗利を稼ぐ運用者も登場した「民泊需要」 - ダイヤモンド09JAN16

P94

東京・JR渋谷にほど近いビルの一室。

都内屈指のAirbnb激戦区といわれる。

運用代行会社 -

掃除担当はアルバイトの女子大生。約1時間かけて床掃除やシーツ交換を終えると、スマートフォンで室内写真を撮影し、作業完了を会社に知らせる。


宿泊費は6000~7000円ほど(清掃費別、人数によって追加料金あり)に設定してあり、周囲のホテルよりも安い。それでも、毎月家賃の倍以上の収益になる。

「もともとはオフィス用として借りた部屋なのですが、2日間もあれば、どこでも”ホテル”に仕立てられます。」


その方法はシンプルだ。

「7種の神器」(冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、液晶テレビ、ドライヤー、トースター、コーヒーメーカー)と呼ぶ必需品は、最寄りの家電量販店に一括注文。

寝具やソファはアマゾンで購入し、照明類はイケヤで調達すれば宿泊場所になる。

Airbnbの普及に伴って、こうした手間のかかる清掃作業やクレーム対応を引き受けてくれる運用代行会社が登場しており、ホスト(家の貸主)はビジネスとして物件運用に集中しているケースも少なくない。