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2019年6月6日木曜日

投稿日 2019年6月6日木曜日

人類とおカネ - 週間ダイヤモンド(27APR19)より

復習に分かりやすい記事。

人類とお金

”おカネのような存在”というのはコインや紙幣が登場する前から存在していた。

メソポタミアの時代から債務や利子がありましたし、税金なんてのもコイン誕生前から存在して人類を悩ませてきたのです。


世界で最初の金貨は古代ギリシャ時代に一国リディアで紀元前7世紀ごろに生まれました。
軍船の漕ぎ手などの兵隊もおカネで雇われていたのです。
ギリシャ時代は最初のマネー社会といえるでしょう。


ギリシャからローマへと覇権は移り、西ローマ帝国崩壊後のヨーロッパでは商品経済や貨幣経済が衰退、局地的な現物経済が支配的となった。

おカネが表舞台に復帰したのは、
イタリア商人が大活躍した11世紀のころからです。
このころは「商業ルネサンス」と呼ばれています。

このころの世界経済の主役はイタリアの商人でした。
東西の貿易の中心地であり、地中海から北欧までの海の交易を活発化させました。


そして二つの発明がありました。
それは、

「銀行」と「複式簿記」

です。


その後イタリア人商人に代わって、大航海時代の主役にはなったのは、スペインとポルトガル人。


つぎにのしあがってきたのが、オランダとイギリス。

まず拡大したのが、オランダです。
1602年にオランダで設立された東インド会社は
「世界初の株式会社」といわれています。


オランダの覇権は100年で終わり、イギリスに取って代られることに。

「中央銀行」の仕組みを確立。

イングランド銀行は
「金貨に結びついた銀行券」という紙幣を独占的に発行し、流通させる金本位制という仕組みを編み出した。

また、金利の上げ下げで景気をコントロールする「金融政策」もこのイギリスの中央銀行から始まった。

そして、「原価償却」の登場

「収入ー支出=収支」から
「収益ー費用=利益」へ。

「現金主義会計」から
「発生主義会計」へ移行。

▲そして発生会計主義は粉飾の始まりと言われています。
費用をどうやってどの期間に配分するかを決める際にどうしても人為的な操作が入るからです。

そして、覇権はアメリカへ。1920年代

ブレトンウッズ体制で、米国のドルだけが金本位制を取り、他の国の通貨はそのドルとの間の固定レートを決めるだけという仕組み。

当初うまく機能したが、
1971年のニクソンショックで、1973年に世界は変動相場制に移行。

▲これまでおカネを増やすにも金の絶対量が決まっていたので、世の中のお金を増やすには限界があった。
が、この制限がなくなり、「実体経済とマネーの取引の大幅な乖離」が始まり、中央銀行の政策により、おカネがあふれた結果、経済は膨らんでいく。