リベラルアーツとは何か
「知識」ではなく「学ぶ姿勢」
リベラルアーツとは、WHAT(何を)ではなく
HOW(どうやって)。
すなわち、物事の本質を批判的に考える力と、それを表現する力のこと
LIBERAL(自由)+ARTS(技)= 人間を自由にする技のこと
P50
世界には大きく4つの文明が存在している。
ヨーロッパ・キリスト文明、イスラム文明、ヒンドゥー文明、中国・儒教文明だ。
これらは宗教を土台に形成されており、4大文明のお総人口は約63億人にも達する。
日本は、この4つの文明に属さない少数派だ。
文明の基礎になっている宗教は二つに分かれる。
一神教と多神教だ。
ちなみに
一神教であるユダヤ教、キリスト教、イスラム教は、呼び方こそ違うものの、同じ一つの神を信じている。
一神教と多神教の最大の違いは、神と人間の関係である。
一神教では、神が主人で、罪のある人間は僕(しもべ)。
対する多神教では、良い神/悪い神を区別するなど神を相対化し、人間を中心に置いて考える。
・ヨーロッパ・キリスト教文明は、「全ての出来事は神の意志によって起こっている」という考え方を根底に、歴史を重ね、個人主義・資本主義を生み出すに至った。
・イスラム文明は自分たちの信仰が至上だとする一方、同じ一神教のユダヤ教やキリスト教には寛容だ。
・インドぅー文明の基本は、カースト制。前近代的で差別的な制度に見えるが、それぞれのカーストが職業を割り当て、人々の生存と社会の安定に寄与している。
・中国・儒教文明は、官僚制の政府が政治を行う。能力主義・抜擢人事が原則であり、現代の中国共産党もそれに倣っている。
週刊ダイヤモンド 2018年 5/12号 [雑誌] (AI時代を生き抜く プログラミング&リベラルアーツ) 雑誌 – 2018/5/7
http://dw.diamond.ne.jp/articles/-/23380
【5時間目】
リベラルアーツで読み解く時事問題
宗教から見たトランプ現象の正体
森本あんり(国際基督教大学学務副学長)
繰り返される過激な政策や言動──。トランプ米大統領の暴走が止まらない。なぜ米国民は、トランプのような人物を支持するのだろうか。背景には、米国の歴史的成り立ちと、特有の宗教観がある。
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