銭の戦争 第10巻 魔王復活 (ハルキ文庫 は 11-11) 文庫 – 2015/9
p72
1920年代は、世界大戦後の欧州の復興と米国の未曾有の経済成長で彩られている。
「その大きな流れの中にこれまでの人類の歴史で怒らなかったこと。。。歴史の中の例外のようなこと、それを見つけるんだ。」
狂介は相場師として膨大な資料や数字に当たる時には、まず例外を探しだすことを心掛けている。
それまでの流れの中では起こらないようなこと、不自然なこと、不可解な事実。。。。それに着目し、その周辺を調べることで、政治や経済を動かすものの真実、世界の中心となっている組織や人間たちの動きが浮かびあがるからだ。
p290
137。。。それは微細構造定数の逆数とされるものだった。
微細構造定数は宇宙のあらゆる物質の根底をなす数字の最も重要なものだった。
「物質の最小構造である原子、そのスペクトル線。。。物質を波長の違いによって分解したものですが。。。。それは原子の種類を特徴づける指紋のようなもので、原子に光を照射した場合に現れます。」
「微細構造とは一本に見えるスペクトル線が近接した何本かのスペクトル線で構成されていることをいいます。そして、微細構造定数、137はこの微細構造を特徴づける一定不変の数なのです。」
そして、それは「神の数」と物理学者の間では呼ばれているのだという。
そして、それは古代ユダヤの神秘主義、カバラの中にも現れているという。
カバラとはヘブライ語で口伝される秘儀のことだ。
古代ヘブライ語では数は数字でなく文字で表していた。
カバラの中の最も重要な二つの言葉「知恵」と「神のお告げ」、前者はヘブライ語で73の数値を持ち、後者は64、合計すると137となるというのだ。
カバラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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映画「オーストラリア」で出てくる、アボリジニの呪術医(ガラパ
は物語を語り続けることだけが大事。。。のような内容があったと記憶。
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p294
「これだ。。。電子頭脳、これが人間を使って出て来て最後に人間を支配するものだ。」
電子計算機、コンピューターの基礎理論を作ったのは一人のイギリス人数学者だった。その名はアラン・チューリング。
化石盤と出会ってエニグマを解読をした男だった。
化石盤とチューリング。
生物を超えた存在、技術という存在が世界を支配するために作ったものが化石盤だったのだ。
ブレッチリー・パークでは変人で通っていた。同僚は彼を 'Prof' と呼び、 エニグマに関する論文は 'The Prof's Book' と呼ばれていた[37][38]。同僚の暗号解読者ジャック・グッド(英語版)はチューリングについて次のように述べている。
6月の第1週には毎年花粉症に悩まされるので、彼は花粉を吸わないようガスマスクをして自転車でオフィスに通っていた
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