ぼくらの未来は算数パワーが作りだす
記事 P19より
感情も数字でコントロールできる!?
算数を勉強したくなる話
「難しい問題にぶつかると、人間はつい感情的・情緒的に反応しがちですが、数理的に考えることで問題解決型の思考に向かえることは多いです」と指摘するのは茂木さんだ。
例えば、「英語がしゃべれないから自分はダメだ」と感情的に嘆くより、
「そういえば英語で即興でしゃべったことなんか、人生の中で合計しても1時間ぐらいしかないな」
と数字でとらえれれば、レッスンを受ければいいだけの話だと前向きになれる。
苦しいときにデータを確認することで、試合中の感情コントロールに役立てているプロスポーツ選手もいると、馬場さんも言う。
「もう3回もサーブをミスしてしまった」
と考えると同様しますが、
データを見て、
「20本サーブを打てば5回ぐらいはミスするのか」と気づけば、心の平静を取り戻せます
サッカーの例
「1対0といった試合のスコアは、結果でしかありません。なぜ勝ったか、なぜ勝てなかったかを分析することに意味があるんです。」
例えば、サッカーは1試合90分。
そのうち実に半分以上の時間は誰もボールを持っていないそうだ。
1人の選手がボールをキープしている時間はせいぜい2分程度という計算になる。
「つまり、ボールを蹴る練習も必要だけれど、残り88分もの間、どう動くかの練習のほうが、もっと大事だという話になるわけです。」
数字として単純化されたメッセージは、ときに何より優れたコミュニケーションの道具になる。
例えばドイツ代表の監督が選手に出したのは、
「パスされてから1秒以内に次のパスを出せ」
という指示だった。(当時のドイツ代表の平均は約2.8秒)
「すると、選手は自分で考え、工夫します。
1秒以内でパスを出すためには、常に顔を上げてフィールドの状況を確認しておかなければならない。
パスをもらう前から、次にパスを出す見方選手を複数見ておく必要もありますし、パスコースを作るために自分が常に動いている必要もあります。」
その結果、1試合あたりのドイツ代表チームのパス数は他チームの2倍に。
しかも特定の選手にパスを集中しない作戦を取った為、展開が速く、かつ相手が予測しにくい攻撃が可能となった。
0 件のコメント:
コメントを投稿