2016年5月27日金曜日

投稿日 2016年5月27日金曜日

読みかじり - サロメ (岩波文庫) 文庫 – 2000/5/16 ワイルド (著), Wilde (原著), 福田 恒存 (翻訳)


サロメ (岩波文庫) 文庫 – 2000/5/16








<初めての聖書より引用>




洗礼者ヨハネ(John the Baptist)

洗礼者ヨハネは、荒野にいました。イザヤ書が描く、預言者の姿です。
「悔い改めよ、審きの日は近い」

ナザレのイエスも、洗礼者ヨハネから、洗礼を受けています。

イエスはヨハネの弟子だったのです。

でも、それでは、キリスト教としてはちょっと具合が悪いので、あいまいになっています。


洗礼者ヨハネはやがて、ヘロデ・アンティパスに捕まって、首を切られてしまいます。
ヘロデ・アンティパスは、ヘロデ大王の息子の一人で、領地の三分の一を相続していました。
洗礼者ヨハネを離れて、イエスは説教を始めました。
初めのころの説教は「悔い改めよ」という教えで、洗礼者ヨハネとそっくりです。

洗練者ヨハネが捕まったのは、ヘロデ・アンティパスの結婚相手が死んだ兄の妻だったのを、律法に反すると批判したからです。

ヘロデの妻は、洗礼者ヨハネが憎くて頭に来ていました。

娘のサロメが父の前でダンスを踊ったご褒美に、なにが欲しいと聞かれたら、

「洗礼者ヨハネの首が欲しい」と言うのよと、娘に吹き込んだのです。

地下牢につながれていたヨハネは、首を斬られました。

どこまで史実か分かりませんがこの話は、オスカー・ワイルドの「サロメ」という戯曲になっています。岩波文庫で、ビアズリーの挿絵がとっても魅力的です。





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