2015年12月10日木曜日

投稿日 2015年12月10日木曜日

読みかじり - 99.996%はスルー 進化と脳の情報学 (ブルーバックス) 新書 – 2015/2/20 竹内 薫

99.996%はスルー 進化と脳の情報学 (ブルーバックス) 新書 – 2015/2/20



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読書のスピードと情報処理能力 - どんどん成績が上がる


僕の個人的な経験からいうと、具体的な、個人の情報処理能力の目安として、読書のスピードが参考になると思うのだ。

僕が家庭教師をしていたときの話だが、
勉強のできない子供ほど、本が読めなかったのである。

国語の成績というより、文章を読むこと、そのものに問題があるようだった。
音読させてみると分かるのだが、つっかえひっかえして、滑らかに読めない。

ようするに、英語がダメとか、数学がダメとか、理科がダメとかいう以前に、問題文がキチンと理解できていない可能性があるのだ。

こんな状態では、いくら机の前に座っても、成績が伸びるわけがない。

逆に、こういう子供たちに国語力が付いてくると、見る見る間に成績が上がるのだ。


とはいえ、何も特別な訓練は必要ない。

音読させて、引っかかるところをチェックしてあげるのだ。

分からない漢字の読み方は、その都度、教えてあげればよい。

その代わり印を付けて、後から書き取らせるのだ。

目安となるスピードは、アナウンサーくらいがいいだろう。

第2章で紹介したように、

NHKのアナウンサーが1分で300~400字を読み上げるというから、
だいたい新書の見開きを3分、といったところだろう。

これが、平均的な成績、つまり偏差値50くらいの読書スピードと思ってもらえればいい。

まずは、それくらいのスピードで、すらすら読めることを目標に、音読チェックしてあげるといいだろう。

それだけで、そこそこ成績が上がってくるはずだ。


その次の段階は、

集中力の持続になる。

勉強ができる子供というのは、ようするに集中できる時間が長いのだ。

しかし、できない子供には無理にやらせても苦痛なだけだから、まずは15分を目標にしてみいよう。

つまり、10ページを連続して読めるようにするのだ。

音読を10分もすれば、くたびれるものだ。

窮境を挟みながらでも、10ページくらいのキリのよい章を続けて詠めるようになれば、読書の要領も分かってくるだろう。

そうなれば、音読は卒業だ。



音読を止めることになれ、目が速く動かせるようになって、目で文字を追いかけるように読むスピードが上げていける。

そうすると、どんどん成績が上がるのだ。


ーーー

僕は見開き30~40秒で読むので、新書を1時間かからず読んでしまえる。

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