2015年12月9日水曜日

投稿日 2015年12月9日水曜日

聞きかじり - トルコとロシア 狙撃事件でよみがえる対立の歴史 高橋和夫氏 マイあさラジオ(15年12月3日)

歴史的背景

現在のトルコはかつてはオスマン帝国だった。

オスマン帝国はイスタンブールを首都として、アジア、アフリカ、ヨーロッパの3大陸を支配。

オスマン帝国の北東に誕生したのが、ロシア帝国。

ロシアは冬になっても凍らない不凍港を探して南下してきた。

その過程でオスマン帝国と衝突した。

15世紀以来、両帝国は17回の戦争をし、オスマン帝国はロシアに勝ったことが無い。

ロシアはオスマン帝国から少しずつ領土を拡大していった。


ロシアに対する脅威が今日まで続いている。

1949年のNATO設立後、西ヨーロッパの不賛成でトルコは加盟申請がうまく運ばなかった。


転機は朝鮮戦争でのトルコ軍の参戦。

1952年に西ヨーロッパ諸国はトルコを同盟国と認めた。

1953年に朝鮮戦争が終結し、15000人の派兵、3000人の死傷者を出す結果に。

トルコはNATOに守ってもらう引き換えにアメリカ軍の基地を受け入れ。

アメリカの中距離弾道ミサイルのトルコ持ち込みにロシアが激怒。

しかし、冷戦終結後、関係は改善。

トルコはロシアのエネルギーを必要とし、ロシアはエネルギー市場としてトルコを重視。

トルコの消費している天然ガスの6割はロシアから来ている。

経済的な相互依存関係。

2011年からのシリア内線がこの関係にヒビ。

ロシアがアサド政権を指示しているのに対して、トルコは反アサド指示。

外交ではうまくいかない。

ロシアがトルコに対してエネルギー停止をしない限りは本気の対立では無いと思われる。


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