歴史的背景
現在のトルコはかつてはオスマン帝国だった。
オスマン帝国はイスタンブールを首都として、アジア、アフリカ、ヨーロッパの3大陸を支配。
オスマン帝国の北東に誕生したのが、ロシア帝国。
ロシアは冬になっても凍らない不凍港を探して南下してきた。
その過程でオスマン帝国と衝突した。
15世紀以来、両帝国は17回の戦争をし、オスマン帝国はロシアに勝ったことが無い。
ロシアはオスマン帝国から少しずつ領土を拡大していった。
ロシアに対する脅威が今日まで続いている。
1949年のNATO設立後、西ヨーロッパの不賛成でトルコは加盟申請がうまく運ばなかった。
転機は朝鮮戦争でのトルコ軍の参戦。
1952年に西ヨーロッパ諸国はトルコを同盟国と認めた。
1953年に朝鮮戦争が終結し、15000人の派兵、3000人の死傷者を出す結果に。
トルコはNATOに守ってもらう引き換えにアメリカ軍の基地を受け入れ。
アメリカの中距離弾道ミサイルのトルコ持ち込みにロシアが激怒。
しかし、冷戦終結後、関係は改善。
トルコはロシアのエネルギーを必要とし、ロシアはエネルギー市場としてトルコを重視。
トルコの消費している天然ガスの6割はロシアから来ている。
経済的な相互依存関係。
2011年からのシリア内線がこの関係にヒビ。
ロシアがアサド政権を指示しているのに対して、トルコは反アサド指示。
外交ではうまくいかない。
ロシアがトルコに対してエネルギー停止をしない限りは本気の対立では無いと思われる。