ネクタイ嫌い
キューバ・ハバナ2014年
「我々もイギリス紳士のような服装をしなければならない。それが世界中に強制されたものだからです。」
「日本人ですら信用を得るために着物を放棄しなければならなかった。」
「みんながネクタイを締めて変装しなければならなくなった。」
彼にとってネクタイとは=欧米の価値観一色に塗りつぶされてしまった世界の象徴だった。
「ペリー提督がまだ扉を閉ざしていたころの日本を訪れた時の話さ。」
「当時の日本は「西洋人は泥棒」って思っていた時代だね。」
「あながち間違いではなかったけれど」
「賢い政策で対応したとは思うよ」
「西洋にある進んだ技術に対抗できないことを認め、彼らに勝る技術をつくろう頑張ったんだ」
「そして、それを成し遂げてしまった。。。」
「実際にね」
「でもそのとき日本人は魂を失った」
日本人が失ったしまった魂とは。。。
「人間は必要なものを得るために頑張らなきゃいけないときもある。」
「けれど必要以上のモノはいらない」
「幸せな人生を送るには重荷を背負ってはならないと思うんだ」
「長旅を始めるときと同じさ」
「長い旅に出るときに50㎏のリュックを背負っていたら、たとえいろんなモノが入っていても歩くことはできない。」
「よくわからないけど、100年前150年前の日本人は私と同意見だったと思うよ」
「今の日本人は賛成じゃないかもしれないけどね」
多くのモノをもたなかった日本人
「足るを知る」を美徳とした文化
今の日本について
「産業社会に振り回されていると思うよ」
「すごい進歩を遂げた国だとは思う」
「だけど本当に日本人が幸せなのかは疑問なんだ」
「西洋の悪いところをマネして日本の性質を忘れてしまったんだと思う」
「日本文化の根源をね」
「幸せは物を買うことと勘違いしているからだよ」
「幸せは人間のように命あるものからしかもらえないんだ」
「物は幸せにしてくれない」
「幸せにしてくれるのは生き物なんだ」
「私はシンプルなんだよ」
「無駄遣いしたりいろんな物を買いこむのが好きじゃないんだ」
「その方が時間が残ると思うから、もっと自由だからだよ」
「なぜ自由か・・・?」
「あまり購入しなことで、大量に購入した物の支払いに追われ、必死に仕事をする必要がないからさ」
「根本的な問題は君が何かを買うとき、お金で買っているわけではないということさ」
「そのお金を得るために使った「時間」で買っているんだよ」
「請求書やクレジットカードローンなどを支払うために働く必要があるのなら、それは自由ではないんだ」
幸せに暮らすため、自由でいるため、みんなが物を欲しがらない暮らし
ー そんなことが可能なのか -
「とても難しいね」
「君が日本を変えることはできない」
「でも自分の考え方を変えることはできるんだよ」
「世の中に惑わされずに自分をコントロールすることはできる」
「分かってくれるかな」
「君のように若い人は、恋するための時間が必要なんだ」
「子供ができたら子供と過ごす時間が必要だし、友達がいたら友達と過ごす時間が必要なんだ」
「働いて 働いて 働いて 職場との往復を続けていたら、いつの間にか老人になって、唯一できたことは請求書を払うこと。」
「若さを奪われてはいけないよ。ちょっとずつ使いなさい。そう、まるで素晴らしいものを味わうように。。。生きることにまっしぐらに。」
自らの土地に農業学校を建て、花の栽培などを教える。(ムヒカ学校)
そこに学校をつくるのは一つの夢だったと思いますが、この先の夢・目標はありますでしょうか?
「私がいなっくなったときに、他の人の運命を変えるような若い子たちが残るように貢献したいんだ。」
「本当のリーダーとは、多くの事柄を成し遂げる人ではなく、自分をはるかに超えるような人材を残す人だと思うから」
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