本を読む人だけが手にするもの 単行本(ソフトカバー) – 2015/9/30
これから先の日本では、身分や権力やお金による”階級社会”ではなく、
「本を読む習慣がある人」
と
「そうでない人」
に二分される”階層社会”
p34より
●本を読むと何が得か?
読書をするだけで、ほぼ「10人に1人」の人材になれる。
▲まず「パチンコをするか、しないか」という点が第一段階だ
パチンコをする人と、しない人の決定的な違いは、時間をマネジメントする発想があるかないかである。
パチンコは非生産的な行為だ。
まず、パチンコをしないというだけで、2人に1人の人材になれるということ。
▲その次の段階は、「ケータイゲームをするか、しないか」だ。
これも、時間に対するマネジメントの問題だ。
何の役にも立たない。
パチンコもしないし、ケータイゲームもそんなにしないなら、あなたは自動的に4人に1人の人材になれるのだから、いかに多くの人が時間をマネジメントできていないかが分かるだろう。
■問題は、パチンコやケータイゲームに浪費しない時間を何にあてるかということ。
それが第三段階の条件である「読書をするか、しないか」という視点になる。
ここで改めて言いたいのは、21世紀型の成熟社会では教養が大事になるとうこと。
その教養は、読書をすることなしに得られるものではない。
そして、何より重要なのは、パチンコをせず、ケータイゲームにはまらず、読書をするだけで、「8人に1人の希少(レア)な人材になれる」ということなのだ。
8人に1人ということは大雑把にいうと10人に1人の人材になれるということ。
■本を読むか読まないかで、報酬の優劣は決まってくる。
皆さんはご自分が1時間あたりにどの程度「稼ぐ力」を持っているか、考えたことがあるだろうか?
1時間あたりの報酬が最も低いのは、飲食店や小売店などのアルバイト(パート)だろう。
地域によって最低賃金が違うので一概に言えないが、平均すると概ね800円~1000円といったところだろう。
このやや上の水準に、いわゆる非正規雇用の労働者層が広がっている。
年齢によって、幅が広くなるが、正社員のビジネスパーソンや公務員の年収を年間総労働時間で割って時給換算すると、だいたい2000円~5000円の間になる。
課長職や部長職などのマネジメント職になると収入が増えるが、会社にいる時間のほかにも接待など、実質的な労働時間が長くなっていうk。したがって、時給がこの範囲を超えることはほとんどないといっていい。
そして、その上には企業に雇われていない専門家が入ってくる。
例えば、人気のある弁護士クラスで3万円程度、外資系コンサルタントの雄、マッキンゼーのシニアコンサルタントで8万円ぐらいになる。
こう見ると、日本人が普通に働いたときの時給は、フリーターの800円からマッキンゼーの8万円まで、100倍の範囲に収まってくる。
1時間あたりの報酬が1万円を超えたところから、私は「エキスパート」と呼ぶことにしている。
★一方、さまざまな仕事のなかで時間あたりに稼ぐ効率が最も高いのは講演である。
ビル・クリントン氏のようなアメリカの大統領経験者になると、1回の講演で数千万円を稼ぎ出す。
大統領や首相経験者でなくても講演は稼ぐ効率が高い。
日本の有名人クラスでは、1時間あたり100万円ぐらいになる人もいる。
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