2017年8月11日金曜日

投稿日 2017年8月11日金曜日

読みかじり - パイロットになるには (なるにはBOOKS) 単行本(ソフトカバー) – 2017/1/30 阿施 光南 (著)

自社養成パイロットの募集に挑戦した人の例が紹介されている。

3章のなるにはコースが一番知りたい部分。

p124より

旅客機のパイロットになるためのコース

日本でエアラインパイロットになるコースは、基本的に4つだ。

①航空会社の自社養成パイロットとして採用される。
②独立行政法人(国立)航空大学校でライセンスを取って就職する。
③私立4年制大学でライセンスを取って就職する。
④民間飛行機学校でライセンスを取って就職する。


このうち費用が最も少ないのは航空会社の自社養成パイロットだ。
パイロットの採用試験を受け、合格すれば社員として訓練を受けられるので費用を自己負担する必要はない。
ただし、自社養成パイロットを募集している航空会社は少なく、競争率は極めて高い。

次に費用負担が小さいのは、国立の航空大学校だ。
学費や訓練費に加えて全寮制の生活費を含めて400万円あまり必要になるが、これは私立4年制大学操縦コースや民間の飛行学校の3分の1から4分の1程度である。

受験には大学2年修了以上あるいは短期大学、高等専門学校卒業以上の学歴が必要だが、その費用を含めても半分程度だろうか。

私立4年制大学操縦コースと民間飛行学校の訓練費用は、学校や訓練内容によって1200万円程度から2000万円以上とかなり幅がある。

基本的には4年制大学操縦コースの費用は、ライセンス取得のための訓練費用に大学の学費が加わるので訓練だけを行う民間飛行学校より割高になりそうだが、東海大学や桜美林大学のようにすべての操縦訓練を費用の安いアメリカで行う場合にはむしろ割安となる。

★大学2年修了で航空大学校に進学する場合は大学を卒業したことにならない(航空大学校は大学ではないので学士の資格は得られない)ため、航空大学校には大学を卒業したうえで入学する人が多いようだ。

航空会社の自社養成パイロットは大卒あるいは大学院修士以上の学歴を要求するうえ、入社してから地上職研修を1-2年は行うことが多い。


エアラインパイロットになる道を整理すると、高校時代にすでに志望が固まっていて高額な費用も払えるという人ならば4年制大学操縦コースに進学。
そうでない人は一般の(操縦コースでない)大学に進学して、2年修了見込みに段階から航空大学校の受験を開始。
そして卒業見込みの段階から自社養成パイロットに応募し、ダメならば民間飛行学校でライセンスを取るというのが一般的だ。
また4年制大学操縦コースには、すでに一般に大学を卒業した人を研究生などとして訓練する制度を設けている場合もあるので、民間学校ではなくそちらを選ぶ方法もある。


航空大学校の募集人委員は毎年72名以下だが、2018年からは1.5倍の108名に増員される予定である。
受験に必要な学歴は、4年制大学を2年以上修了しているか、短期大学、高等学校専門学校を卒業している(いずれも見込みを含む)ということ。また年齢は、入学の年の4月1日に25歳未満でなければならない。


エアラインパイロットの定年は2015年に68歳未満まで引き上げられた。




















パイロットになるには (なるにはBOOKS) 単行本(ソフトカバー) – 2017/1/30




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