昨年の10月の話。。。。
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投稿日:2015/10/05
WORLD WATCH: ロシア
オランダ産切り花、植物検疫で不安
ロシアの花・園芸分野で最大級の見本市「フラワーズエキスポ」が9月8~10日にモスクワで開かれ、オランダパビリオンが注目を集めた。ロシア政府が8月、オランダ産の切り花が植物検疫の条件を満たしていないとして同国から輸入される切り花に対し、研究機関での鑑定を義務づけたためだ。ロシアは切り花輸入の約4割をオランダに依存する。このため国内では一時、「オランダ産切り花が輸入禁止になった」との誤情報も流れ、業界に混乱を招いた。
しかし、今回の見本市ではオランダ側が400平方メートルを超える豪華なパビリオンを出展し、大々的に切り花をPRした。ただ、オランダ産の切り花がいつ輸入禁止になるか分からないという漠然とした不安も業界には依然漂っているという。
一方、2年連続の出展となったジャパンパビリオンには日本企業4社が参加し、切り花や盆栽を展示した。参加企業からは「ルーブル安の影響で取引するには厳しい時期だが、昨年に比べ来場者の反応がよかった」との声が聞かれた。
価格の高さから日本産がオランダ産を代替するのは難しいが、品質や日持ちのよさは大きな強みだ。日本企業が出展したトルコキキョウは「こんなものは見たことがない」と来場者を驚かせた。為替や輸送面の課題があるものの、日本産花きの輸出拡大に期待したい。
(島田憲成・JETROモスクワ事務所)
ロシアがオランダ産切り花の輸入を近く事実上ストップする見通しだ。両国の政治的対立が高まったことが原因。オランダの花き業界は警戒感を強めるが、混乱による被害は、禁止措置の対象ではない途上国の花輸出国にまで広がりそうだ。
ロシア政府の検疫当局は、オランダから輸入する切り花のコンテナの6割から害虫が発見されたとして、オランダから輸入する切り花の全量検疫を10日に始める。
オランダ農業園芸企業経営者連合会の広報担当者は6日、日本農業新聞の取材に対し「現時点でロシア政府からの正式な発表はなく、メディア情報によると月曜日から検疫が強化される見通し。導入されれば国境での混乱が予想され、通関が長引いて切り花の品質低下が懸念される」と説明した。
オランダ農業卸売委員会の統計(2013年)によると、ロシア向け切り花輸出額は1億9200万ユーロ(1ユーロは138円)で、ドイツ、英国、フランスに次ぐ第4位。他国向けが前年を下回る中、ロシアは2%増えるなど数少ない成長分野だっただけに、オランダの花き業界の打撃は小さくない。
一方、ロシアがオランダから輸入する切り花の原産地は多様で、影響はオランダの花農家にとどまらない。世界の切り花に詳しい(株)クラシック社の西尾義彦社長によると、アフリカのケニアや南米のエクアドルのバラなどがいったんオランダに輸入されて、そこから陸路でロシアに向かうケースが多いという。
英経済紙によると、エクアドル産のバラの23%はロシア向けで、最近はロシア経済の不調によって単価の値下がりに直面していた。さらにオランダ経由で販売していた分が減少することになれば、「エクアドルのバラ生産者は厳しい立場に置かれるだろう」と西尾社長は解説する。
今回の禁輸措置の背景には、政治的な対立がある。昨年7月のウクライナ東部で起きたマレーシア機撃墜事件で、一番犠牲者が多く出たのがオランダ。オランダが主導した国際調査チームが「親ロシア派の地対空ミサイルが撃墜した」と指摘。関連を否定するロシアとの間で緊張が高まっていたため、オランダに対する「報復」という疑いが濃厚だ。
ロシアは昨年8月に欧州や米国などから食品輸入を禁止し、現在も継続中だ。これもウクライナ問題での対立が原因。ロシアは、食料や切り花など農産物の貿易制限を政治的な手段として容赦なく利用する印象だ。
※西洋での花言葉・英語 Language of flowers
オランダ産切り花、植物検疫で不安
ロシアの花・園芸分野で最大級の見本市「フラワーズエキスポ」が9月8~10日にモスクワで開かれ、オランダパビリオンが注目を集めた。ロシア政府が8月、オランダ産の切り花が植物検疫の条件を満たしていないとして同国から輸入される切り花に対し、研究機関での鑑定を義務づけたためだ。ロシアは切り花輸入の約4割をオランダに依存する。このため国内では一時、「オランダ産切り花が輸入禁止になった」との誤情報も流れ、業界に混乱を招いた。
しかし、今回の見本市ではオランダ側が400平方メートルを超える豪華なパビリオンを出展し、大々的に切り花をPRした。ただ、オランダ産の切り花がいつ輸入禁止になるか分からないという漠然とした不安も業界には依然漂っているという。
一方、2年連続の出展となったジャパンパビリオンには日本企業4社が参加し、切り花や盆栽を展示した。参加企業からは「ルーブル安の影響で取引するには厳しい時期だが、昨年に比べ来場者の反応がよかった」との声が聞かれた。
価格の高さから日本産がオランダ産を代替するのは難しいが、品質や日持ちのよさは大きな強みだ。日本企業が出展したトルコキキョウは「こんなものは見たことがない」と来場者を驚かせた。為替や輸送面の課題があるものの、日本産花きの輸出拡大に期待したい。
(島田憲成・JETROモスクワ事務所)
ロシアがオランダ産切り花の輸入を近く事実上ストップする見通しだ。両国の政治的対立が高まったことが原因。オランダの花き業界は警戒感を強めるが、混乱による被害は、禁止措置の対象ではない途上国の花輸出国にまで広がりそうだ。
ロシア政府の検疫当局は、オランダから輸入する切り花のコンテナの6割から害虫が発見されたとして、オランダから輸入する切り花の全量検疫を10日に始める。
オランダ農業園芸企業経営者連合会の広報担当者は6日、日本農業新聞の取材に対し「現時点でロシア政府からの正式な発表はなく、メディア情報によると月曜日から検疫が強化される見通し。導入されれば国境での混乱が予想され、通関が長引いて切り花の品質低下が懸念される」と説明した。
オランダ農業卸売委員会の統計(2013年)によると、ロシア向け切り花輸出額は1億9200万ユーロ(1ユーロは138円)で、ドイツ、英国、フランスに次ぐ第4位。他国向けが前年を下回る中、ロシアは2%増えるなど数少ない成長分野だっただけに、オランダの花き業界の打撃は小さくない。
一方、ロシアがオランダから輸入する切り花の原産地は多様で、影響はオランダの花農家にとどまらない。世界の切り花に詳しい(株)クラシック社の西尾義彦社長によると、アフリカのケニアや南米のエクアドルのバラなどがいったんオランダに輸入されて、そこから陸路でロシアに向かうケースが多いという。
英経済紙によると、エクアドル産のバラの23%はロシア向けで、最近はロシア経済の不調によって単価の値下がりに直面していた。さらにオランダ経由で販売していた分が減少することになれば、「エクアドルのバラ生産者は厳しい立場に置かれるだろう」と西尾社長は解説する。
今回の禁輸措置の背景には、政治的な対立がある。昨年7月のウクライナ東部で起きたマレーシア機撃墜事件で、一番犠牲者が多く出たのがオランダ。オランダが主導した国際調査チームが「親ロシア派の地対空ミサイルが撃墜した」と指摘。関連を否定するロシアとの間で緊張が高まっていたため、オランダに対する「報復」という疑いが濃厚だ。
ロシアは昨年8月に欧州や米国などから食品輸入を禁止し、現在も継続中だ。これもウクライナ問題での対立が原因。ロシアは、食料や切り花など農産物の貿易制限を政治的な手段として容赦なく利用する印象だ。
Lisianthus トルコキキョウ
花名のトルコキキョウは、つぼみの形がトルコ人のターバンのようであり、花の姿・色がキキョウに似ていることに由来するともいわれています。北アメリカ(テキサス州周辺)が原産地となり、花名のようにトルコ原産のキキョウではありません。
トルコキキョウの花言葉は、
「すがすがしい美しさ」「優美」「希望」
(「永遠の愛」はキキョウの花言葉)
※西洋での花言葉・英語 Language of flowers
「appreciation(感謝)」「calming(穏やか)」
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