2016年3月11日金曜日

投稿日 2016年3月11日金曜日

読みかじり -  コピーライト・パッケージ・ビジネスは消滅する。 - ハーバードビジネスレビュー(JUL2015)

P58 猪子寿之氏


コピーライト・パッケージ・ビジネスは消滅する。


既存のメディアは、コピーライト(著作権)をもとにしたコピーライト・ビジネスですよね。
少なくともコピーライトを形のあるパッケージにしたビジネスは、すべての産業において消滅するでしょう。
出版や映画などの産業は、そんことを前提に設計し直したほうがいいと思います。


いち早くコピーライト・ビジネスが無くなったのはソフトウェア産業でした。

コピーライト・パッケージ・ビジネスの典型であるマイクロソフトがダメになり、アップル、グーグルが台頭。

希望が持てる所は音楽産業の例。

CDが売れなくなって以降、ミュージシャンの収入は逆に上がっている。

それは、コンサートなどのライブによるものです。


なぜライブが儲かるかは、インターネットを通じてファンとつながりっぱなしで、情報流通コストがかからなくなった。

インターネットが登場する前は、小さなライブではビジネスが成り立たなかった。

例えば5000人を集めるためには不特定多数の100万人に告知しなければいけなくて、膨大なコストがかかった。

それを現在ではほとんどタダで呼べるようになった。

500人のファンから1万ずつもらったら5000万円。

それをコピーライト、印税で儲けようと思ったらどれだけCDを売らなければならないか。

ライブで、ユーチューブでは絶対味わえないような体感を与えることができれば、楽しいからファンは来てくれる。

やり方によっては既存のメディアも生き残れる可能性がある。



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