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2017年6月19日月曜日

投稿日 2017年6月19日月曜日

読みかじり - アートを通じて人間の価値基準を変える - ハーバードビジネスレビュー(jun2017)より

P5

”人間の行動における価値基準のほとんどは非合理です。高級ブランド服を買うことなんて、まさにそうだと思いませんか。コストパフォーマンスだけを考えれば、質の高い量販店で買ったほうがはるかにいい。でも、頭ではそれをわかっていても、人はブランド服を欲しいと思う。つまり実際には、合理的な活動は人間の高度のすごく狭い領域でしか行われず、「美しい」とか「かっこいい」という非合理的な価値基準によって多くの人が動いているわけです。”

猪子寿之氏寄稿

http://www.dhbr.net/ud/backnumber/5908323f7765618510000000

2017年6月号



2017年4月5日水曜日

投稿日 2017年4月5日水曜日

読みかじり - 人工知能も経済主体となる時代 THE ERA WHERE AI WILL ALSO BE AN IMPORTANT ECONOMIC AGENT - ダイヤモンドハーバードレビュー(OCT2016)

P64より抜粋

現代社会におけるプラットフォームとはすなわち、ネットワークです。

そしてネットワークは、大きく「情報」「物質」「貨幣」の三つから構成されると整理できます。
この三つが融合してどう変化するのかが、プラットフォームの進化を読み解く手がかりになります。


情報はビットで表現できるため、ネットワークにおいて移動が容易であり、コピーも可能であるという特徴を持ちます。

IOT時代には物質の情報化が進み、最新のテクノロジーの力で貨幣のネットワーク化も進むことで、それらをすべてネットワークで交換できる世界が実現するのではないでしょうか。



★従来、物質の移動にはコストがかかり、コピーはできないという特徴がありましたが、情報化が進むことで移動のコストを最小化できるようになり、コピーが可能になることで物流の最適化も進むと考えられます。


物質の情報化はすでに起きており、3Dプリンターによってその流れは加速しました。


例えば、顧客に商品を届けるまでの流れをどのようにコントロールするか。

これまでのように倉庫のストックしておいた商品を届けるかもしれないし、手元にあるデータのみを送り、3Dプリンタービューローで出力してもらうようにお願いするかもしれません。

受け取る人からすればプロセスは関係なく、商品が同じでありさえすればいい。

必ずしも実際の物を動かす必要はなく、欲しい人がその商品を得られればよいのです。




P66

私たちが研究を進めている拡張人間(AH:Augmented Human)の世界観が実現すれば、移動手段すら不要になるような未来も。。。

AHとは、VRやARの技術を発展させて人間を強化するという考え方です。

たとえばすでに、人間の感覚と小型無機のドローンとつなげることは技術的に可能です。

ある人が頭部搭載ディスプレーをつけてそこにドローンの映像を流し、その人の動きに対応して遠隔地にあるドローンが飛行する。

それによって、自分がドローンで空を飛んでいるような感覚を覚えます。

これは人間の身体能力そのものが拡張されたといえるでしょう。

p68

プライバシーを公開することに抵抗がある人は多いと思いますが、100億円の報酬をもらえるのであればすべて見せてもいいとう人もいるでしょう。

そこまで大げさではなくても、歩行中にどの看板を見たかという視線情報を売ってもいいという人は相当数いると思います。

グーグルグラスを装着して得た視線情報を売るということは、プライバシーをお金に替えているのです。

どこまでプライバシーを見せるか、その対価はいくらか、という基準を自分で決められるとしたら、ビジネスになる可能性は低くないと思います。


P70

私たちは、ロボットを飼い猫のようにとらえ、自分の支配下に置いていると思います。
しかし、町を自由に歩き回る野良猫のように、誰の支配下にも置かれない「野良AI」がネットワーク上に発生するかもしれません。

AIがみずからクラウドサービスに対価を払い、事業を行う。
そうした自律的なプログラムが構築されれば、それはもはや手を離れていると言えるでしょう。

経済の主体になりうるので、「野良AI」はお金を持っています。
そのお金でサーバーを購入して、人間のプログラマーを雇い、初期のプログラム自体を進化させるという可能性も十分にあると思います。


人間の感情は情報化できない。。。

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2016年3月11日金曜日

投稿日 2016年3月11日金曜日

読みかじり - メールは最もレスポンスの遅いメディア - ハーバードビジネスレビュー(JUL2015)

P38 孫泰蔵氏

メールは最もレスポンスの遅いメディア

相対的に文字情報の重要性は下がっていき、少なくとも文字は不要になるでしょう。。。。

20年前は仕事で電子メールを使うと、「そんなもので仕事を済ませるな」と上司から怒られたものです。

その後、電子メールはスピードが速く、返信もすぐにできて便利だともてはやされたわけですが、
いまの若い人たちにとって電子メールは、最もレスポンスの遅いメディアと感じています。

仕事のやりとりも、LINEやフェイスブックのメッセンジャーでやることが増えています。

日本ではまだLINEでスタンプや写真を送っていますが、

欧米ではスナップチャットという動画を直接やり取りするアプリで、動画を撮って送りあっています。

また中華圏ではミーチャットが大人気で、中国語を打つのが面倒だと、声でやりとりしています。

声を聴いてそれに声で返信するため、テキストを打たなくなっているのです。

グローバルでのコミュニケーションは、文字よりもそちらのほうがスタンダードです。

いまソーシャルメディアにおいて世界で一番使われているので、写真共有ソフトのインスタグラムです。
これを使ってビデオ投稿するようになってもいます。


投稿日 2016年3月11日金曜日

読みかじり -  コピーライト・パッケージ・ビジネスは消滅する。 - ハーバードビジネスレビュー(JUL2015)

P58 猪子寿之氏


コピーライト・パッケージ・ビジネスは消滅する。


既存のメディアは、コピーライト(著作権)をもとにしたコピーライト・ビジネスですよね。
少なくともコピーライトを形のあるパッケージにしたビジネスは、すべての産業において消滅するでしょう。
出版や映画などの産業は、そんことを前提に設計し直したほうがいいと思います。


いち早くコピーライト・ビジネスが無くなったのはソフトウェア産業でした。

コピーライト・パッケージ・ビジネスの典型であるマイクロソフトがダメになり、アップル、グーグルが台頭。

希望が持てる所は音楽産業の例。

CDが売れなくなって以降、ミュージシャンの収入は逆に上がっている。

それは、コンサートなどのライブによるものです。


なぜライブが儲かるかは、インターネットを通じてファンとつながりっぱなしで、情報流通コストがかからなくなった。

インターネットが登場する前は、小さなライブではビジネスが成り立たなかった。

例えば5000人を集めるためには不特定多数の100万人に告知しなければいけなくて、膨大なコストがかかった。

それを現在ではほとんどタダで呼べるようになった。

500人のファンから1万ずつもらったら5000万円。

それをコピーライト、印税で儲けようと思ったらどれだけCDを売らなければならないか。

ライブで、ユーチューブでは絶対味わえないような体感を与えることができれば、楽しいからファンは来てくれる。

やり方によっては既存のメディアも生き残れる可能性がある。