「本が読みにくい脳になっていた」とわかったのは、40歳を過ぎてからでした。
本を読むことに慣れている方は、文章を読むとそれが脳の中で音として流れてきます。
この内なる声を「内言語」といいます。
反対に、
声に出して音にすることは、「外言語」と言います。
私の場合、「音読」、つまり「外言語」にすることが苦手だっただけでなく、内言語も響くことはありませんでした。
ですから、文章を読み進めることが困難で、読もうとすると、吃逆(きつぎゃく)(しゃっくり)が起こる感覚になり言葉が詰まるのです。
さらに説明すると、ひらがなばかりが並んでいると意味が取れなくなります。
一方で、漢字があると落ち着きます。
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●内言語を強化すると、本が読みやすくなる。
●音読と黙読では、刺激される脳番地が違う。
●「なりきり音読」は、多様に脳を刺激する。
●「暗闇での語り」が、子どもの脳を育てる。
●著者の講演を聞くと、難しい本も読みやすくなる。