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2017年5月12日金曜日

投稿日 2017年5月12日金曜日

読みかじ - なぜなら、私は「難読症」だったからです。 - 1万人の脳を分析した医学博士が教える 脳を強化する読書術 単行本 – 2017/2/20 加藤俊徳 (著)

??なぜなら、私は「難読症」だったからです。


「本が読みにくい脳になっていた」とわかったのは、40歳を過ぎてからでした。


本を読むことに慣れている方は、文章を読むとそれが脳の中で音として流れてきます。
この内なる声を「内言語」といいます。

反対に、

声に出して音にすることは、「外言語」と言います。

私の場合、「音読」、つまり「外言語」にすることが苦手だっただけでなく、内言語も響くことはありませんでした。

ですから、文章を読み進めることが困難で、読もうとすると、吃逆(きつぎゃく)(しゃっくり)が起こる感覚になり言葉が詰まるのです。


さらに説明すると、ひらがなばかりが並んでいると意味が取れなくなります。

一方で、漢字があると落ち着きます。

P55

●内言語を強化すると、本が読みやすくなる。
●音読と黙読では、刺激される脳番地が違う。
●「なりきり音読」は、多様に脳を刺激する。
●「暗闇での語り」が、子どもの脳を育てる。
●著者の講演を聞くと、難しい本も読みやすくなる。


1万人の脳を分析した医学博士が教える 脳を強化する読書術 単行本 – 2017/2/20


2016年8月13日土曜日

投稿日 2016年8月13日土曜日

読みかじり - 自分では気づかない、ココロの盲点 単行本(ソフトカバー) – 2013/12/6 池谷 裕二 (著) より

3 オシャレしたい 「疑似的空間無視(Pseudoneglect)」

Q)一般にどちらが好印象か?

A)右分け(右イラスト)のほうが好印象。

一般に右利きの人は、視野の左側を重要視します。映像処理は右脳のほうが得意だからです。

魚料理は頭を左に置いた方が食欲をそそりますし、本やポスターは左側にイラストを描いた方が自然に頭に入ります。スーパーの眼玉商品は左側の棚に並べたほうが売れます。

下の左右反転のイラストも、右の顔のほうが微笑んで見えるでしょう。
左半分が笑っているからです。

この脳のクセは、髪型や身だしなみ、お洒落や化粧にヒントを与えてくれます。

他人から見られるときは主に、相手にとっての左視野、つまり自分の「右側」に注意が集まっています。

そう、気合いの入れ甲斐があるのは、右半身なのです。

ただし、鏡に映った鏡像の自分を眺めながら化粧をすると、自分の「左半身」ばかりに気をとられてしまうから要注意です。





13 記憶力を強くする 「テスティング効果(Testing Effect)」

①単語リストをしっかり眺めて、繰り返し頭に叩き込む
②繰り返し確認テストを解いてみる

②が正解。

脳は入ってきた情報を「記憶すべきかどうか」と品定めします。このときの判定は基準は「出力」の頻度です。

脳は「この情報はこんなに使う機会があるのか。ならば覚えておこう」と判断します。

けっして「こんなに頻繁に出会うのか。ならば覚えておこう」ではないことに注意してください。

ですから、繰り返し学習して頭に叩き込むよりも、テストを解いて知識を使ってみたほうが、記憶としてよく定着します。

テストの効果はてきめんです。

まとめ図を描きながら覚えるよりも、テストを勉強に取り入れるほうが効率的なのです。

物知りの人は、ぼぼ例外なく「おしゃべり」です。他人に向けて出力し、記憶を強化しているのでしょう。




9 魔性の女 「色彩心理効果(Color Psychological Effect)」

Q)魅力的な服を投票してもらったところ、一番人気はどの色だったでしょうか?

A)赤色の服がもっとも魅力的として選ばれました。とくに男性へのアピール度が高いようです。この傾向は世界のどの文化圏にも共通します。服全体ではなく、口紅やイヤリング、バッグなど、一部分を赤色に変えただけでも効果があります。

赤色に惹かれる理由は、血液にあると考えられます。酸素の結合したヘモグロビンの鮮やかな赤色は、心肺が健康であることを意味します。
とくに血液の色が肌に現れたら毛細血管が広がっている状態。活き活きとしている証拠です。脳はそうした相手の状態を察知するのでしょう。赤色には敏感なのです。

ボクシングやレスリングでは、赤コーナーのほうが勝率が高いことが知られています。
血の色である赤は危険信号にもなります。試合中に見る赤色は戦意や闘争心を下げるのです。




17 この人が好きだから 「選択盲(Choice Blindeness)」

選択盲の実験には奥深いものがあります。
「なぜその人がタイプなのですか?」と理由を訊ねると、しばしば手元にある(つまり好みではなかったほうの)写真を眺めながら、「丸顔で優しそうだから」「目尻に知性を感じるから」などと、そこに写った人(つまり好みでなかったほう)の特徴を挙げながら、好きな理由として答えます。

脳は理由を問われると、「作話」します。

しかも、でっちあげたその理由を、本人は心底から「本当の理由」だと勘違いしています。





自分では気づかない、ココロの盲点 単行本(ソフトカバー) – 2013/12/6