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2016年3月22日火曜日

投稿日 2016年3月22日火曜日

読みかじり - 「西欧特有のメシア信仰だよ。」  - 銭の戦争 第六巻 (ハルキ文庫 は 11-6) 文庫 – 2014/8/9 波多野 聖

P224

「平等な世界など所詮どこにも無いのだよ。
共産主義はマルクスによる理論で一見、科学的・合理的に見えるが理想を理想としたままのものだ。つまり、核は空洞だ。
だが空洞であることは。。。ある意味、強い。
理想というのはイデア、つまりプラトニズムだ。
二千年前にプラトンによって考え出されたものが、ずっと西欧には続いているのだ。
そして、その中からは必ず指導者、王が出てくる。
人間たちの世界だからな。。。それは間違いない。
西欧特有のメシア信仰だよ。
キリスト教が栄える心理的基盤がそこにある。
それを合理と勘違いしてはいかん。
共産主義は一見合理性と理想を併せ持つが。。そこに落とし穴がある。
おそらく恐怖による支配が強まるだけだろう。
そして指導者、王となるための権力闘争は繰り返される。それも闇の中で。。。。。


銭の戦争 第六巻 (ハルキ文庫 は 11-6) 文庫 – 2014/8/9



2016年3月16日水曜日

投稿日 2016年3月16日水曜日

読みかじり - 戦争を含む世界全体を経済が動かしていることが分かったからだ。 - 経済と戦争 銭の戦争 第六巻 (ハルキ文庫 は 11-6) 文庫 – 2014/8/9 波多野 聖

やっと6巻目。面白い。

P36

戦争を含む世界全体を経済が動かしていることが分かったからだ。

産業の需要としての戦争だ。

「経済がまるで自動運動装置のように戦争を通して大きくなっている。欲が戦争を大きくしている。」

戦争が経済を大きくしているように見えるが、
実は逆になっていることに狂介は気が付いていた。

経済が人間を道具にし、人間同士で命を奪い合わせることで、増殖を続ける。

「まるでアルゴリズムのようだ。演算の手続きを指示する規則や算法。。。。。経済が世界的に増殖する過程でそのアルゴリズムが自動的に発動し永久運動を始めた。そして、それはもう人間には簡単に止めることが出来ない。。。。。
だからこの戦争はちょっとやそっとでは終わらない。世界全体を巻き込み、道具である人間の活動がとことん疲弊して動かなくなるまで続けられる。」

。。。。。


20世紀、世界的な銭の時代の到来。。。。

銭による戦争の時代の到来が創り出した存在が守秋なのだ。。。



銭の戦争 第六巻 (ハルキ文庫 は 11-6) 文庫 – 2014/8/9