2016年7月4日月曜日

投稿日 2016年7月4日月曜日

読みかじり - 科学100年単位で考える 「軍民両用」ジレンマ 原発なしで300年生きられない - 物理学者 益川敏英氏寄稿 読売(03jul16)

P7

エネルギー


僕は200年もたてば地球から戦争はなくなると思っている。

19世紀までの戦争は領土などを巡って国王が引き起こした。

20世紀になるとナショナリズムが台頭し、国単位で戦争するようになった。

第2次世界大戦後は、民族や宗教絡みの戦争が起きている。

でも、あと100年もすれば、

そんなばかなことはやめようという動きが出てくるはずだ。

ただ、歴史には必ず揺り返しがある。

フランス革命の跡、

共和制から王政に戻ったように。


それで、安全係数をとって、

「200年」

と言っている。




僕は現実の中でどう折り合っていくかを考えている。


ただ原発はあまりに楽観的だった。

「安全だ、安全だ」と言い過ぎた。

大事なのはどの程度の危険があるかを人々に知らせることだ。

。。。。。

幸い地下資源がなくなるまで、時間がある。

怖いのは、原発の研究までなくなってしまうことだ。



情報技術(IT)時代だが、日本がよって立つべきは、

やはり科学技術に根差したモノづくりだ。

金融立国なんていう人もいる。

でも、値段をつり上げて利ザヤを稼ぐような実体のない活動がお金になるなんで、おかしな話だと僕は思う。


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