内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力 単行本(ソフトカバー) – 2013/5/14
p6
今日、社会が求める性格タイプはごく狭い範囲に設定されている。
成功するには大胆でなければならない、幸福になるには社交的でなければならないと、私たちは教えられる。
私たちはアメリカを外交型人間の国家として見ている - それは必ずしも真実ではない。
どの研究を見ても、アメリカ人の3分の1から2分の1は内向型である。
p17
内向型だから内気とは限らない。内気とは他人から非難されたり屈辱を感じたりすることを恐れる性質であり、
内向性とは刺激が強すぎない環境を好む性質である。
内気は本質的に苦痛を伴うが、内向性はそうではない。
二つの概念が混同される理由の一つは、重なり合う部分が存在するからだ。
p72
内向型でも有能なリーダーたち
私たちは社交性に富んだリーダーが必要だと思い込みすぎている。
ソーシャルメディアは、HBSの基準にあたはまらない多くの人々にとっても可能な、新しい形のリーダーシップを生んだのだ。
共同作業が創造性を殺すとき
創造性に富むのは内向型
「新集団思考」がつみとる創造性の芽
プレインストーミング神話の崩壊
集団であることのプレッシャー
p114
心理学者たちはブレインストーミングが失敗する理由を、通常3つ上げている。
第一は、社会的手抜き。つまり、集団で作業すると、他人任せで自分は努力しない人が出てくる傾向がある。
第二は、生産妨害。つまり、発言したりアイデアを提示したりするのは一度に一人なので、その他の人たちは黙って座っているだけだ。
第三に、評価懸念。つまり、他者の前では自分が評価されるのではないかと不安になる。
恥をかくことに対する恐れは非常に強力なものだと。。。
p130
高反応な子供と低反応な子供
高反応が内向性の生物学的基盤のひとつであることを示す証拠がある。
なぜ人前で話すのは怖いのか?
高反応でも、人前で話したり演じたりするのが好きな人もいるし、外交型なのにスピーチが嫌いだとういう人も多い。
スピーチはアメリカ人にとっと怖いものの第一位で、死に対する恐怖を上回っている。
スピーチ恐怖症の原因はいろいろあり、例えば幼児体験が上げれれるが、その内容はそれぞれであり、生まれつきの気質でない。
p245
自分をうまく表現できないと過小評価されるアメリカ
p314
恐怖や不安は制御できるようになる。
内向型の子供のためにあなたができる最良のことのひとつは、新しい体験に対応するのを助けてやることだ。
内向型は初対面の人に会ったり、知らない場所へ行ったり、はじめてのことをする際に大きく動揺する。
だから、慣れない状況のなかで他人とうまくつきあえないのではないかという警戒心を子供が抱いているのを見逃さないようにしよう。
彼、彼女は、人間との接触を恐れているのではなく、目新しさや過度の刺激によって不安を感じているのだ。
気まずい状況を切り抜ける簡単な方法を教えておけば役に立つだろう。
不安でも自信たっぷりな様子にしていること。
「笑顔」「まっすぐ立つこと」「アイコンタクト」の3つは、単純だが有効な方法だ。
大勢の人のなかで親しげな顔を探すことも教えておこう。
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社交的で活動的であることが何より評価される文化において、内向的であることは肩身が狭く、恥ずかしいとさえ感じられます。しかしスーザン・ケインはこの情熱的な講演で、内向的な人は世界にものすごい才能と能力をもたらしているのであり、内向性はもっと評価され奨励されてしかるべきだと言っています。
Susan Cain
Quiet revolutionary
https://www.ted.com/talks/susan_cain_the_power_of_introverts?language=ja
https://www.ted.com/speakers/susan_cain