人気の秘密は、収穫してから3時間以内にマイナス196度で急速冷凍し、袋詰めする鮮度の良さにある。
8月下旬からの最盛期は、加工施設は24時間稼働し、農家も夜通しで収穫作業に追われる。
大豆を若いうちに収穫すると枝豆になる。
日本の輸入大豆の関税は1972年からゼロだ。
同じ豆でも雑豆と呼ばれる小豆やインゲンなどは違う。
輸入が一定量を超えると高関税をかける仕組みで、生産者を守ってkた。
北海道で広く行われている「輪作」を支える重量作物というのが理由だ。
http://pucchi.net/hokkaido/foods/edamame.php
注目を集める中札内村の枝豆
枝豆。おつまみに最高です。この枝豆、近年生産が急上昇中という注目の地が北海道・十勝にあります。なんと、海外でも注目されるようになり、輸出するようになってきています。(写真はイメージ by photolibrary)
道内最大、国内有数の枝豆生産地・中札内村
中札内村といえば枝豆。そういった構図ができつつあります。とはいえ、かつて中札内村は枝豆の特産地ではありませんでした。そんな中札内村で農協が中心となり、枝豆の生産が始まったのは1992年のことでした。豆類の生産に適した地であることから、はじめたようです。当時は、48農家、23ヘクタールが参加して、作付がスタートしました。最初は収穫に手間がかかるものでした。しかし、大型機械化、加工施設建設により、大量に収穫することが可能になりました。
本格生産がスタートした2005年以降知名度が上がりました。当時の小麦輸入自由化の動きを敏感に察知し、加工工場に大規模瞬間冷凍施設を設置。これにより、2004年に5000万円の生産高だったものが、2008年までに3.5憶円に急成長しました。
2004年には40ヘクタールでしたが、2009年までに600ヘクタールに急拡大。100以上の農家が生産しています。近年は、国内のほとんどの都道府県に出荷して居酒屋などでもつかわれています。また、海外への売り込みも成功し、ロシア、アメリカ、中国、シンガポールなど海外へも輸出しています。
中札内村では、枝豆を使った食品が次々生み出されています。枝豆カレー、枝豆シフォン、枝豆ソフト・アイス、枝豆コロッケなどがあります。北に隣接する帯広市では枝豆サラダめんが2009年に誕生。十勝が枝豆の特産地として周知されてきました。
冷凍枝豆商品の開発
JA中札内村産の「そのまま枝豆」1kg・805円「そのまま枝豆」という冷凍枝豆商品は中札内農協のオリジナル商品。収穫から4時間以内に、ゆで、塩漬けし、マイナス196度の窒素冷凍技術で冷凍させ、そうすることにより鮮度を保ったまま出荷することができます。
この技術のおかげで、色も鮮やかで、もぎたて同様の味を楽しむことができるようになりました。枝豆産地だからできる鮮度の高い商品を出荷することができます。
こうした取り組みが評価され、2010年2月、JA中札内村枝豆事業部会が第39回日本農業賞「特別賞」を受賞しました。