2017年7月21日金曜日

投稿日 2017年7月21日金曜日

詠みかじり - 生命とは何だろう? (知のトレッキング叢書) 単行本(ソフトカバー) – 2013/1/25 長沼 毅 (著)

P38

生命の定義は難しいが特徴は挙げられる。

その特徴として、少し前までは

「代謝」「増殖」「細胞膜」の3つが挙げらていました。

最近ではそこに「進化」を加えた4つが、生命の特徴とされることが多くなっています。


「代謝」こそが生命の本質

代謝とは、物質が化学的に変化して、入れ替わることだと思えばいいでしょう。

それは生物がものを食べることによって起こります。
(この食べるは広い意味で、植物が外部から光や水や養分を取り入れることもなども含まれます。)

生物は、外から新しいものを採りいれ、古いものを捨てることで、自分の体を作り替え無ければ生きていけません。

代謝によって細胞を入れ替えなければ、材料の劣化が進んで崩壊してしまいます。

私たち人間も、自分では常に同じ体だと感じていますが、実際には一定周期で丸ごと細胞が入れ替わっている。髪の毛や爪だけではありません。おそらく、去年のあなたと今年のあなたでは、同じ細胞はひとつもないでしょう。

そうやって、体N構成要素を入れ替えていくことを、専門的には「物質代謝」といいます。

しかし、代謝はそれだけではありません。
もうひとつ、「エネルギー代謝」と呼ばれる働きがあります。
実感としては、こちらのほうが「ものを食べる」目的として理解しやすいDしょう。

P43

物質を出入りさせながら構造を維持する「渦」としての生命

この代謝ちうシステムの有無は、生物と非生物を区別する上できわめて需要です。

キリンとクレーン車は形が似ているという話をしましたが、
生物であるキリンは、外見上の構造は変わらにものの、実際には代謝によって物質が出たり入ったりしています。非生物のクレーン車は、組み立て工場で完成したときの材料がそのまま固定されています。

クレーン車が故障して修理が行われれば、部品の一部が新しいものに入れ替わることがあるでしょう。しかし、キリンは故障した細胞だけを交換するわけではなく、傷などがついていなくても、とにかく一定の時間が経つと古い細胞は捨て、食べたものを材料にして新しい細胞に作り替える。

非生物の構造は静的なので、いつも同じ形が保たれていますが、生物は、常に物質が出入りしているのに、それぞれの決まった構造を維持している。私たち人間は毎日5000億個もの細胞が入れ替わっていますが、それでも昨日と今日で顔が変わったりしません。

たたし非生物の中にも、それと似たようなやり方で構造を維持しているものもあります。
例えば「渦」がそうでしょう。
水の量や流の速さなどの条件が一定なら、そこに生じる渦の構造は変わりません。でもその渦を形成している水は常に入れ替わっています。
水という物質を出入りさせながら構造を保っているんが、渦という現象なのです。


P66

人工生命は作れるのか?

クレイグ・ヴェンダーとうアメリカの分子生物学者です。

ヴェンダーが試みているのは「ゲノム移植」
自己増殖する「人工細菌」を作ることに成功した。

人工的に合成したDNAで細胞が動いた。


生命とは何だろう? (知のトレッキング叢書) 単行本(ソフトカバー) – 2013/1/25


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