「生物」を簡単に定義するのは難しいですが、生物の特徴を挙げることはできます。
①代謝すること
②増殖すること
③細胞膜で囲まれていること
④進化すること
ウィルスは、このうち「増殖」と「進化」はするのですが、
「代謝すること」と「細胞膜で囲まれていること」が欠けているので、
「物質以上、生物未満」という立ち位置にあるのです。
ウィルスは、生物と無生物の間、生命と非生命の間の存在です。
サイズの話では
スギ花粉が約20~40μm(マイクロメートル)(1μmは0.001mm、100分の1ミリ)
酵母は5μm前後
乳酸菌は1μm前後です。
ウィルスはだいたい0.01~0.1μmです。
ここまで小さくなると、自立して生きる細胞には欠かせない部品、例えば「遺伝子(DNA)」、遺伝子の発現(スイッチオン)に関わるRNA、酵素などのタンパク質」という一式セットが入らなくなってしまう。
そもそも細胞膜だけでも厚さが0.01μm(10nmナノメートル)もあるのです。
ウィルスはそもそも細胞膜くらいの大きさしかない、とても小さな半生物・半物質なのです。
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