p25
光より速く進むことは可能か?
16歳、高校生のアインシュタインが、光の波を追いかけて飛び、隣を見ると、光の波の先端が見えるかと考えた。
もし彼が光と完全に同じ速度になれば、光の波は止まる。波を打たなくなる。もうそれは光ではない。だkら、彼は光の速度に達することができず、光より速く進めるわけがないと - 思考実験 - 頭の中で実験した。
・相対性理論でカーナビを補正
・重力で光が曲がり、時空がゆがむ
すでに1911年末の論文でhが、、アインシュタインは確信にあふれ、思考実験を省略して、重力(加速度)のもとでの光の曲がりを数式に書いた。
その過程をわかりやすいように、あらためて数式なしの思考実験に戻す(翻訳する)と、
加速しながら降下するエレベータの横壁から発せられた光は、エレベータ内では直進するが、エレベータ外の静止する者からは、光は放物線をえがきながら下降すると観測される。つまり、重力のもとでは光は曲がると結論することが可能になる。
P52
「キリンはなぜあんなに首が長いのか」
正しい進化論では
「たまたま首が長くなった個体が高いところの葉を食べるようになった結果、よりよく子孫を残したから」
ドーキンスの言葉によれば
「体は、遺伝子が次の遺伝子を作るための手段にすぎない」
P74
心はどこにあるのだろうか?
「私たちは悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだ。」
19世紀後半に活躍した、心理学者ウィリアム・ジェームズ
P104
「胃の働きをひらがな十文字以内で述べよ」
⇓
「たべものをためる」
「めったに食料にありつけないご先祖様たちが作りあげた優秀な食料袋」
というのが胃の神髄です。
p167
古代以来のユダヤ教とキリスト教は、病気を含めた何かによって人間が苦しむことを前提として、その世界を受け入れた上での救いを説く宗教であった。
神は、エデンの園を追放されたイヴに、子どもを産むために痛みを感じることを避けられない運命として与えている。
P179
「易」は今から5000年も前に古代中国で生まれた哲学書であり、占いの書である。その根本には、陰と陽(それぞれ「拡大発展」と「安定収束」の変化を意味する)という2つの変化の組み合わせによって森羅万象が形成されているという宇宙の数理モデルがあり、その変化を64個のパターンに分類している。
ここで6つの変数における陰と陽の判定を組み合わせることで、2の6乗で64個になる。
英語名では、”the book of changes"(変化の書)。
森羅万象には当然人間も含まれる。
人生は変化していくもので、それをどのように受け入れ、ふるまうべきか。
古代の為政者が国に情勢判断という複雑な問題にいかに的確に答えを出すかに長年活用されてきた。
p193
専門的な知識をPCとインターネットに入れてちょいとカクテルを振ることで新しい製品が世の中に出てきてしまう今日、SF小説において説得力のある未来の技術や社会を描いて、”センス・オブ・ワンダー”を感じさせるのは難しくなってきている。「利己的な遺伝子」が書かれた当時、私たちの誰もが手のひらに持っているカラーの液晶ディスプレーなどこの世に存在しなかったのだ。
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