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2017年7月11日火曜日

投稿日 2017年7月11日火曜日

詠みかじり - あなたは生きているだけで意味がある 単行本 – 2003/11 クリストファー リーヴ

個人的には映画、MR.NOBODYがとても気に入り、それと絡み合う感じで読書。
思想感の部分が気になったので、ほかの人が焦点を当てそうにないところを備忘録。
P72からの考えとP165の考えの整合性に欠けるように感じる。

P72より抜粋

”善を行うと嬉しい。
悪を行うと辛い。
それが私の信仰である。

1860年 エイブラハム・リンカーン”


”正しい道というものはあるのだろうか

この数年間、数えきれないほど多くの人々から
「苦難に立ち向かうときは信仰が大きな支えとなるのではないか」
と訊かれてきた。
そして、
「あなたの宗教は何か」
とも。

これには私は困ってしまう。
なぜなら、私が非常に信仰深い人間に違いないと皆が期待しているのが手に取るように分かるからだ。

実を言うと、精神性という意味合いにおいてこれからの一生をかけて追求していけるような宗教に出会ったのは、つい最近のことなのだ。

。。。
プリンストン・ディ・スクール8,9年生の必修科目で習った2年間のコースは

世界の宗教、そして現代米国文化に密接に関わる宗教史を学ぶための入門編だった。
道教、神道、仏教など、東洋の宗教における教訓についての基礎を学ぶのが楽しみだった。

生きとし生けるものすべてを神聖なものとし、樹、花、大地、水、空に神が宿るという思想が好きだった。

しかし、西洋宗教史やその教えの多くは私にとって魅力ないものに映った。

10代の初めの頃、私は長老派教会のコーラスで歌っていたのだが、賛美歌のいくつかに歌われている恐ろしいイメージに怯えさせられた。

例えば「God the Father Almighty」(父なる全能の神)
「Onward Christian Soldiers Marching as to War」(いざ戦いに臨まんとするキリストの兵士たち)
「The Fateful Lightning of His Terrible Swift Sword」(神の恐るべき迅速なる剣が死をもたらす電光)などだ。

おそらくこの”神”たちは私たちー”彼”の子供たちーを愛しているのだろうが、私たちを規律に縛り付けるために脅迫的な戦略を使っているように私は感じたのだ。

もし私たちが貞淑で公正であると”彼”の目に映れば、私たちは安全なのである。

”彼”はわたしたちを守り、悪しきものから救い出してくれるだろう。

しかし、戒律を犯して”彼”の期待を裏切ったりしたならば、私たちはそれなりの罰を受けることになる。

この力学は私と父の関係に非常に似ていた。

だとすれば、わざわざ同じことを私が進んで選ぶ必要があるだろうか。

日曜学校の礼拝は叔父を喜ばせるためでもあり、自分の将来展望を広げるためであったが、多くを学べなかった。

学校での宗教に関する勉強は、権力に頭突きを食らわしたい育ち盛りの13歳の男の子としての願望もあいまって、組織化された宗教から私を徐々に離れさせていった。

授業で学んだのは、不寛容、抑圧、迫害、そして、貧困を強いられて教育を受けることのできない敬虔な信者たちを犠牲にした教権制度によって蓄積された莫大な富についてだった。

宗教が戦争を起こし、中世における十字軍の活躍が、実際はキリストの名の下に正当化された帝国主義による制服だったことを知ったのだ。

新世界を目指した16世紀の探検家や伝道師たちが、母国のために可能な限りの陸地を占有すること、そして”野蛮人”をキリスト教信仰へと改宗させることが自らに課せられた職務と信じていたことについて、書物を通じて知った。


生物学のクラスでは家族計画や受胎調節について学んだが、宗教の授業で現代のカトリック教義について学習したときには、ひどく理解に苦しんだものだ。
私は教師を質問攻めにした。結婚したことのない司祭が、どうして結婚についての相談に答えられるのか。最悪の状態で暮らさざるを得ない大家族がこれほど多いのは、後進国の貧しいカトリック信者が受胎調整を許されていないからではないのか。私たちが大人になる頃には、人口過剰や世界的飢餓が大きいな問題となっているのではないか。

人格形成期に受けた学校と教会の影響に加えて、父の無神論は私にとって重要な要素となった。宗教の基礎について無縁な環境で育ったのみならず、私には精神性と呼ばれるもののかけらすらなかった。
私は”今この瞬間”のこと、野心や自信といったものだけに囚われていた。そのまま大学に進み、その後は演技のキャリアを目指してニューヨークに移り住んだが、ついぞ”大きな疑問”に対する答えを探し求めはしなかった。なぜ私たちは、ここにいるのか。目的を持っているのだろうか。生きていくための正しい道というものがあるのだろうか。”

P164
ここでは反対の内容が。。。

私は自分が一神教信者になりつつあるとは考えもしなかった。
40代後半になって、信仰と組織的宗教にいつのまにか心が向かっていたのだ。。
ーーーー

一神教・普遍救済主義の何がいいのかというと、その扉を開いた人々が罪を犯したと仮定されていないからだ。、と私は話した。

あなたは生きているだけで意味がある 単行本 – 2003/11

2017年6月20日火曜日

投稿日 2017年6月20日火曜日

読みかじり - 人間の脳の中には、いろいろな神経の種である神経幹細胞があります。ー プレジデント(3apr17)

P94

”人間の脳の中には、いろいろな神経の種である神経幹細胞があります。
岡野先生は、神経幹細胞を世界で初めて単離、つまり見つけて増やすことに成功したのです。
当時は、神経幹細胞の脳に移植して、脳神経を再生する研究をやってらっしゃった。

映画「スーパーマン」に主演していた俳優が落馬して脊髄損傷になって動けなくなったことがありますよね。その病気を動物モデルに移植して、動けなくなったサルがもう一度動けるようになった。そのビデオを見て、自分たちが探していたのはこれだと。

脳の中に神経幹細胞を移植することで、パーキンソン病を治したり、あるいは脳梗塞の患者さんがもう一度歩けたり話せるようになる可能性があります。

私たちがこだわっていたのは、大量生産してたくさんの患者を助けること。

神経細胞は種の細胞なので、増やすことが可能です。

岡野先生の技術で開発する薬は量産化が可能という点が魅力でした。”

。。。。。。。。


創業研究者である岡野先生から別の先生の技術に切り替えました。

神経細胞は脳の細胞。人の頭を開けて採取するわけにはいかないので、その点をクリアするのが大変でした。

一方、世界では比較的取りやすい骨髄の細胞から神経を再生する研究が始まってました。
ある日、その研究を世界に先駆けて完成させた先生がいると岡野先生から連絡を頂いて、技術の転換をしました。

。。。。。。

サインバイオが臨床試験を進めている脳梗塞の薬が「SB623]ですね。

下記サイトはスーパーマンの脊髄損傷から

http://digitalcast.jp/v/19080/

”TED日本語 - グレゴワール・クルティーヌ: 全身麻痺のラットを歩かせる”

And for me,/ the Man of Steel,/ Christopher Reeve,/ has best raised theawareness/ on the distress of spinal cord injured people.//
『スーパーマン』を演じたー クリストファー・リーヴにより 脊髄損傷を負った人々の苦脳に対する私の認識が高まり 脊髄損傷を負った人々の苦悩に対する私の認識が高まり
And this is/ how I started my own personal journey/ in this field of research,/working with the Christopher and Dana Reeve Foundation.//
私のこの分野の研究が 「クリストファー&ダナ・リーヴ基金」で始まったのです
I still remember this decisive moment.//
ある決定的瞬間を今でも覚えています”

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20110310-OYTEW53325/