シャープの経営危機
シャープは情報戦に負けた。
・2014年ー15年の落ち込み原因はシャオミの液晶パネルビジネスを全て失ったから。
・スマホという金の鉱脈を見つけたのはスティーブジョブス
・スティーブジョブスはスマホの付加価値の源泉がアプリケーションプロセッサーにあると考え得た。
(電話をかける、検索するなどすべての機能をコントロールしているのが、アプリケーションプロセッサー)
当時のアップルにはプロセッサーを設計する人は誰一人いなかったため、スマホの設計をする会社を買収した。
・軍事、航空、宇宙用のプロセッサーを設計した会社。
・買収してきた会社が設計したプロセッサーの製造を当初、インテルに1個10ドルで委託要請。
2007年にiPhoneの売り出し、3年前の2004年ぐらいに持ちかけ。
当時は何個売れるかも誰も予想できず、交渉決裂で、代わりにサムソンが請け負うことに。
・サムスンはiPhoneのプロセッサーを製造する過程でスマホのあらゆるノウハウを学び取り、自前のスマホ(ギャラクシー)を製造し、大儲けをすることに。
・ギャラクシー用のプロセッサーの製造はアメリカのクアルコムがトップメーカーに踊りでた。
・2013年に波乱が起き、台湾のメディアテック半導体メーカーが大躍進をした。
・当時、中国が世界最大のスマホ市場に。年間5億台売れる。
・この中国攻略のため、iPhoneの高性能のマーケット(600ドル以上ー800ドル)には参入せず、中価格帯以下のマーケットに攻勢し、そこを制覇。次に25ドルマーケットの低価格も制覇。
★第2に。
メディアテックはクアルコムの半額以下でプロセッサーを販売し、尚且つ、スマホの設計図と推奨部品リストを付属してスマホを販売。
メディアテックは売れまくり、スマホメーカーが数100社以上、乱立。
この中からシャオミが頭角を現し、1億台を販売するまでに。
★メディアテックの台頭により、スマホのビジネスモデルが激変。
それまではシャープのような部品メーカーはスマホメーカーに部品を売りに行けばよかったが、
メディアテックが推奨部品リストを付けたため、、この推奨部品リストに載っていないと部品が売れないことに。。。。
結果、
部品メーカーはスマホメーカーではなく、メディアテックのようなプロセッサーメーカー(設計図を作っている会社)に売り込まなければならなくなった。
▲シャープはそのことに気付くのが大きく遅れたため、メディアテックの売り込みが遅く、結果ショオミに使ったもらえなくなった。
高画質だから売れるはずだとの思い込み。
情報戦に負けた。