P65から抜粋
35ミリ判へのこだわり 存在意義を問う
35ミリ判はもともと映画用のフィルムを写真用に転用した企画で、24ⅹ36ミリのフォーマットサイズは映画のそれの倍の面積になる。
所説はあるが、この始祖的なカメラの代表がライカである。
だから、35ミリ判は「ライカ判」と呼ばれた。
大判カメラが主流だった時代に、こんなに小さなフォーマットから鮮鋭な大型プリント制作ができるのかどうか、訝しがられたこともあったが、ライカは優れたレンズを開発することで、この疑念を乗り切った。
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当初は35ミリ判フィルムサイズのセンターはとてつもなく高価だったため、これを搭載したカメラは少なく、APS-Cサイズのセンサーを搭載したカメラが主流となった。
そのためにファインダーの視野は小さくなり、レンズの画角が変わり、戸惑いが起こった。
特に当時のAPS-Cセンサー搭載の一眼レフは、貧弱なファインダー像への失望が大きかった。