<ソニーにあこがれ>
僕の人生を変えたのは、ソニーの創業者森田昭夫さんの本だったのです。
福岡県の中学生だった頃、友人と一緒にコンピュータ―のゲームを作って
雑誌に応募するのが楽しみでした。
ところがPTAから
「子どもがビジネスをしている」と問題視され、
先生から怒られた。
ゲーム作りは禁止。
落ち込んだし、高校に行く目的も見つからない。
高校受験で浪人中の1988年、出会ったのが森田さんの本だった。
ソニーを動かすような男になりたい。
高校2年になってビデオカメラの箱にあったソニー本社へ
「森田昭夫様」
と書いて手紙を送ると、社員が九州まで来てくれました。
「ソニーは20世紀の会社で、21世紀の会社ではないかもしれない。
君は起業しなさい。これからは通信の時代が来る」。
本人からのメッセージでした。
なんだソニーへの誘いじゃないのか。
ショックだったけど、今思えば通信の可能性を見抜く、とんでもない先見の明ですよね。
「通信をやってみよう」と思い直し、インターネット環境が整っていた慶応湘南藤沢キャンパスに進んだ。
。。。以下省略