ITベンチャー企業、ドリーム・アーツ
★新入社員たちは読書マラソンで無駄な時間に気づく
システム開発が主体のドリーム・アーツは、もともと「パソコンとの接触時間を最小化し現場力を上げる」といのが事業コンセプトにある。
社内でもじっくり考察する時間を増やして欲しいと社員にネット断食を促す。
社内で実践したのは主に3つ。
①メールでCC(カーボンコピー)機能を使わないこと。余計な情報が拡散するだけなので制限した。
これだけで、社内のメール送受信は半分から3分の1程度に激減した。
②社内資料の作成にパワーポイントを使わないこと。パワーポイントは余計な絵を加えるなど無駄な作業が増え、作業時間が長くなってしまう。
③会議にノートパソコンを持ち込まないこと。会議中にパソコン画面を開いていると、面と向かっての議論が阻害されるばかりか、会議とは関係ない画面を見ている人までいたため、全面禁止とした。
さらに同社のユニークな取り組みが
新入社員の「読書マラソン」である。
新入社員は部署への配属から半年の間、月に4冊の課題図書を与えられ、1000文字程度の感想文の提出を義務付けられている。
ネット断食の一環で、
「自宅でスマホを見てゲームばかりやってしまう癖をつけないようにしたい。スマホに接触する時間を減らすのが目的」
創造性や集中力向上に効果大
増加する“ネット断食”企業
パソコンの前でダラダラと仕事をしてしまう。そんな無駄を解消しようとネット断食に取り組む企業が増えている。時間を有効活用し、創造性などを取り戻そうという狙いがある。