P58より
ロボットは東大に入れるか?(通称:東ロボ)
AIが人間を超えるシンギュラリティばかりが議論の対象となるなんてことが起こらないようにと考えて始めたプロジェクト。
●入試の評価軸、進研模試の成績を使った判定では全国の大学の7割で合格可能性80%を出せるようになった。
ちなみに偏差値でいうと、5教科合計で57.1。
世界史の偏差値が66.3と最も高い一方、英語のリスニングは36.1にとどまりました。
●子どもの読解力はAIと変わらない。
問1に対して、
▲正答率は中学生だと12%、高校生でも28%にとどまっている。。。。
いわゆる学力底辺校ではなく、ぼぼ全員進学する学校でこの程度の正答率なんです。
先生たちは薄々、子どもたちが文章を読めていないことに気がついている。。
▲人手不足と失業が同時に起こりかねない
日本の圧倒的多数の若者は、簡単な問題文も理解できていない。
そして悲惨なのは、そういう若者を日本の企業社会は受け入れざるを得ないのです。ほかに人がいないから。
▲AIと同じ程度の自然言語処理しかできない若者がITエンジニアほかになり、この程度の読解力でプログラムや仕様書を書いたら、そのプロジェクトは間違いなく大混乱を来します。
▲シンギュラリティが起こる以前の、そんなに賢くないAIが出現するだけでも、悲惨な未来は起こりうる。
▲基本的にどの国も同じ状態で、国を問わず行われている教育は、20世紀の機械に対してホワイトカラーが最適化するように設計されている。
AIに代替されることを前提にしていないのは日本だけではありませんが、。。
▲機械化の後に大恐慌が起こった。
AIで生産性を上げれば経済が成長するというのは誤解です。
機械化やデジタル化というのは要するにコストの合理化であり、それそのものは新しい価値や需要を生み出しません。
だから生産性が上がり、コストと価格が下がるというだけでは、、むしろデフレになります。
歴史を振り返っても、1920年代は機械化によって工業の生産性が大幅に向上しましたが、経済が良くなったかとういうとむしろそうではありません。
29年からは世界は大恐慌に巻き込まれました。