P61 音楽家 中島さち子氏寄稿
数学をやっていると、大きく三つ、役に立つことがあると思います。
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一つ目はいろいろな夢や目標への道を「見える化」してくれること。
毎日1%でも成長すれば、100日後には2.7倍の力になります。
普段は感覚に頼り、霧のかかった景色の中を手探りで歩いていても、少し「数字感」をもつことで景色が良く見えてくるのです。
二つ目は、問題の本質を見極める力や感性が育つこと。
三つ目は、数学は、建築やインテリアや身の回りのあらゆるものの背後に隠れているということ。
音は空気の振動です。
「ド」の振動数(1秒に生じる波の数)を1.25倍にすると「ミ」、
1.5倍にすると「ソ」になります。
つまり、
「ドミソ」の美しさの背後には、「4対5対6」という美しい数比があります。
一方、「レ」の振動数は「ド」の1.125倍です。
「ドレミ」の数比は「8対9対10」。
そのため、同時に弾くと多くの人が少し汚い響きだと感じる音になります。