「前世の記憶」は実在するか
”生まれ変わり”研究の半世紀
ジム・タッカー教授
私は数年前から、およそ2000の事例ひとつひとつについて200項目で分析し、データベース化しています。
そうすると、「語られた前世の記憶」について、いくつかのパターンが見えてきます。
例えば事例の70%は、前世で不自然な死を迎えた人の記憶だったことがわかりました。殺人や自殺、事故などで他界した人々です。
また、早死にした人の記憶が語られるケースも目立ちます。前世で自然な死を迎えた事例のうち、15歳以下で死亡しているものは4分の1に達しています。
つまり、不自然で悲惨な死にかたをしたり、若くして死んだりした人の記憶が、別の人間の中でよみがえる可能性が高いということがわかったのです。
こどもが前世の記憶を語り始めるのはかなり幼いときで、平均すると3歳2ヵ月の頃です。
もう一つ興味深いのは、前世の人が死んでから前世の子どもが生まれるまでの期間が平均4年半しかないということです。
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答えは量子力学にある。
こどもが前世の記憶を語る現象は、世界中で、輪廻転生を信じていない家庭でも起きていますし、一般に輪廻転生が信じられていない米国でも、想像した以上に多く見つかっています。
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複雑な話をざっくり言うと、
量子力学の父、マックスプランクが論じたように、
物質的な世界は、実は、「意識」の存在によって成り立っている。
個人の脳という物質が死んでも、その意識は消滅することはなく、別の個人の脳という物質の中に継承されるのではないか、
その証が
「前世の記憶を語る」という現象ではないかと考えているのです。