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2020年3月16日月曜日

投稿日 2020年3月16日月曜日

■世界史としての日本史 出口治明 参考備忘録

p20

中華思想というのは、中国が文化・文明の世界の中心であり、中原(ちゅうげん)(中華文化の発祥地である黄河中下流域にある平原)から離れるほど野蛮であるという考え方。

西安(長安)に都があった西周(紀元前1046年ごろ~紀元前771年)の時代にこの思想が生まれた。


p25

中華とは周の都の周辺を指す言葉です。



p42

7世紀後半に天武天皇、持統天皇、藤原不比等あたりが鹿鳴館政策をやって律令国家をつくりますが、天皇はやがて力を失って、武士が台頭して実権を握り、封建制が始まる。
でも、国の建前としては律令国家でずっとやってきたわけです。
そのあと、明治に第一立憲君主制が始まり、戦後に第二次立憲君主制になって、国の形が変わっていったということではないでしょうか。

p52

「ナショナリズムとは、劣等感と不義のお関係を結んだ祖国愛である。」

中国や韓国はこんなにひどいと攻撃し、一方で日本はこんなに素晴らしいと褒め称えるのは、まさにこれだと思います。


これは私の「40年史観」という見方なんですけどね。
日露戦争の勝利から1945年8月15日の敗戦までが、おおよそ40年なんです。

それから、GHQの占領が終わった1952年から、強兵を捨てて富国だけを追い求め、バブルが崩壊するまでの大国日本の時代までがまた40年。

最初の40年は軍事大国でいい気になってガチンとやられて、次の40年は経済大国でいい気なってやられて、2回ボロ負けして、凹んでいるのがいまの日本なんだと思う。


P60

戦前の知識人は原文で読んでいた。

戦前の日本の教養主義というのは、決して閉鎖的ではなくて、広く世界に目を向けてい開いている教養主義でした。

夏目漱石は海外の文学作品をすべて英語で読んでいた。