2014年11月29日土曜日

投稿日 2014年11月29日土曜日

読みかじり - 15歳の日本語上達法 金田一秀穂


言葉ってナニ?
「お刺身」と聞いただけで生唾を飲み込む私たち。だけど、「死んだ魚」と聞くとどうでしょう?

p30
役に立たない無駄話は実は人間にとって非常に大切で、会話と会話を交わすことで人はつながることができます。
情報のやりとりよりも会話するという行為自体が人間にとってはより重要です。

こうした人と人をつなく言葉の働きを専門家はファティック(交話)と呼んでいます。

人類はどうして言葉を持ったか?は今も謎ですが、実はこのファティックが言葉の起源ではないかという説があります。

p45
なぜ意味が理解できない外国の歌に感動できるのか?

人類が15万年間、明確な言葉を持たないままアフリカで暮らしていた時の記憶が残っている。
「うぅっ」とか「あぁっ」とかいった言葉にならない言葉で気持ちを伝えていた時の遠い大昔の記憶が残っているから、ぼくらは意味がわかならない外国の歌に感動したり、まったく言葉の通じない外国に行っても、なんとなく気持ちが通じたりするんです。
アナログな言語の上に乗っかったデジタルな言語。

p68
言葉というのは覚えるものではありません。考えるためにこそ、言葉は存在しています。では、この世にあふれている多くの「ニセモノ」の中から数少ない「ホンモノ」を見分けるにはどうしたらいいのか?


大切なのは漢字を記憶するより言葉で考えることだ。





15歳の寺子屋 15歳の日本語上達法 単行本 – 2010/1/26

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