、「オムロン」が披露したのが進化した卓球ロボットです。ボールの回転を搭載カメラが認識し、人工知能がボールの軌道を予測し、相手が打ちやすいところに返します。
初登場した去年より進化しており、ピンポン球が着地する場所を光で教えてくれる。2台のカメラがボールの回転を認識、人工知能がボールの軌道を予測し、相手が返しやすい場所にピンポン球を打つという。現在オムロンの収益の4割は工場などの生産ラインで稼働する機械が占めており、こういった動きを予測するロボットの開発を進めることで収益を上げたい考え。
集積回路で国内トップシェアのロームは、和紙で作った折り鶴を飛ばしていたが、この技術の特徴は小型軽量化したIoTのデバイスだという。折り鶴の中には超小型回路が入っていて、羽の回転数を自動コントロールしたり、周囲の気圧も測れる。応用例として犬や猫などに取り付け、ペットのいる部屋の温度・動き等を計測できるという。この小型回路は理系大学生なら誰でも簡単につくれるようになっており、ロームではさまざまな人が家電づくりに挑戦できるよう技術の公開もしている。ロームグループの斎藤さんは「身の回りで困ったり課題を持った人に基板を使ってもらい、新しいモノをたくさん作っていきたい」等話した。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1510/07/news118.html
本物の鶴のように、折り紙が羽ばたいて空を飛んだら――そんな夢を叶えるラジコン「ORIZURU」をロームが開発し、「CEATEC JAPAN 2015」(10月7~10日、千葉・幕張メッセ)に出展している。全長は約70センチ、重さは約31グラムで、高さ6メートルの出展ブース内を自由に飛び回る。
ORIZURUは、子会社「ラピスセミコンダクタ」が開発した超軽量/省エネのマイコンボード「Lazurite Fly」を搭載し、無線通信機器や加速度センサー、地磁気センサー、モータードライバなどをSDメモリーカードほどのサイズに凝縮する。本体は和紙やカーボン製のパイプで作成し、徹底的な軽量化を目指した。
ラジコンのように手元で遠隔操作する。風向きなどの条件さえ整えば、1回の充電で最大10~20分間の飛行が可能だという。
「電子工作・ものづくりを応援する」を目的に、スタートアップやベンチャー企業と協業する「チャレンジコラボ」の一環。開発に協力した超小型飛行体研究所の宗像俊龍さんは「実際の鶴のような、優雅で艶(つや)のある飛び方を追求した」と述べ、日本文化を象徴する折り紙を通して、日本のものづくりをアピールしたいと話す。